今回の記事は、過去の記事「J・B・テイラー『奇跡の脳』にて」のつづきです。テイラーさんは脳卒中で言語中枢を損傷しました。
テイラーさんは、「読むこと」を学び直さなければいけませんでした。
物心がつく前の私たちが、読むことの訓練をするときに、感じていたと思われるモヤモヤを、テイラーさんは、言語化しています。
さて、テイラーさんは、言語中枢が回復して機能し始めると、左脳マインドの振る舞いを観察して、注意すべきだったことに気づきます。
だが、その左脳マインドを野放しにすると、痛い目に遭うようです。
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どうやら、読むことに慣れていても、読むことを身につけるために必要としたエネルギーと同量のエネルギーが、無意識に使われており、それを、言語中枢として機能する脳細胞が、支えているようです。
また、自動操縦の思考は、意識的に、何とかしなければならない。
以上、言語学的制約から自由になるために。つづく。