手術note23 大腿骨遠位変形骨切術を実施した再発性膝蓋骨内方脱臼の症例
症例
サモエド、1歳3ヶ月齢、避妊メス
両膝関節に膝蓋骨内方脱臼グレード2があり、他院にて右膝に2回の手術が行われていたが再脱臼したため当院を受診されました。来院時に跛行はそれほどないものの、脱臼が恒久的になりつつあったため、今後の膝関節伸展制限の発生や関節炎の進行を抑えるために手術を勧めました。
X線検査では大腿骨遠位端の内反変形が認められ、一般的な滑車溝造溝術や脛骨結節転移術だけでは脱臼がコントロールできない可能性が高いと考えました。大腿骨の頭尾像からaLDFA( ana