楽譜を読むことと、耳で聞き取ること(メキシコ出身のマリアッチ)
小さい音楽学校で教えていた時、バンドを組んでいる叔父さんに連れられて甥御さんが歌を習いにいらっしゃった。彼らが主に演奏しているのは、メキシコ料理店でよく聴く音楽、マリアッチと、私は認識している。甥っ子さんはとてもシャイで、何とかしようと思っている家族から歌を習わせると言う提案でいらっしゃった。
その叔父さんは、仕切りに自分たちは楽譜が読めない、と、私に言っていた。でも彼らは凄く質の高い演奏をする。私なんかずーーっと学校に通っていたのに、彼らのように演奏できない。彼らは耳で聴いて覚えて、演奏している。それが楽譜を読むことより先に来るべきだと私は思っているのに、その叔父さんは、楽譜が読めないことをネガティブなことに思っていたようだった。
私は想像した。楽譜の読める人が、何か彼らに意地悪なことを言うのではないか、と。叔父さんの言い方からそんな風にそんな感じとった。
一生懸命、耳で聞き取る方が凄いですと、伝えたけど、伝わったかな?甥っ子さん、ニューヨークに来たばっかりだったようだ。今はどうしてるかな。