岡田斗司夫のスキャンダルを知る
動画から、著書を3冊ほど読み、岡田斗司夫を愛し始めていたとnote で書いた後に、女性問題で話題になっていた事を知りました。
当事者の女性とのLINEのやり取りの他に、岡田斗司夫さんから望まない行為を強要されたという経験を漫画にし、ネットに公開している方もいらっしゃいました。面白さと同時に、背筋が凍る描写、一瞬で引き込まれました。
岡田斗司夫さんの著書の中で、高度情報化社会について書かれていたのを思い出しました。「これからは、一つの事実に対して、たくさんの解釈がされる事になる」。あの漫画は、自分が体験したような気持ちになるほど良くできていて、あれが真実だと思わされる所でしたが、
それもある一つの解釈であるという事に、思いとどまりました。そこで、岡田斗司夫の謝罪/釈明動画があったので、あの漫画のイメージを引きずりつつ、岡田斗司夫さんの動画を見ました。
世の中が良くなるようにその才能を使われていると思っていたのに、結局その才能によって騙されていたのかもしれないと、動画の途中まで悲しい気持ちでしたが、動画の後半には、いつも通り動画を楽しんでいる自分がいました。
不快な思いをした女性達がいたのは紛れもない事実です。怖い思いや、悲しい思いをされた女性の方々には、岡田斗司夫さんのように動画で直接経緯を説明する事ができないので、フェアではないと思います。きっとそんな機会があれば、私はまた考えが変わるかもしれません。
でも私は岡田斗司夫さんのプライベートに、勝手に何を望んでいたのでしょうか。
歴史をみても、大体才能のある人のプライベートは色々あります。その人の仕事が良ければ、それでいいはずなのに、私は岡田斗司夫さんに、自分の理想を勝手に描いてしまい、勝手に幻滅したのです。
「人気」を得るとはこういう事なのでしょうか。では、人気をとってそれを商売にするというのは、大変だな、と思います。
このスキャンダルのおかげでもしかしたら岡田斗司夫さんは、「爆発的に人気を得る」/「バカに見つかる事」らずにすんだのかもしれません。
こんな事を書いている私も、きっとまたすぐ興味は移っていくのでしょう。このスキャンダルの当事者の女性達と、自分の二十代の頃が懐かしく重なります。