母方のおじいおばあ。ずっと専業農家。

今日、母と一緒におばあさんの米寿のお祝いに、訪れました。ずっと小さい専業農家でやっておられます。お盆やお正月訪れるたび、「減反、減反で大変だ」とか、「コメではやっていけない」とか、農家は大変なんだと思っていました。住んでいる家も、囲炉裏の面影がある茶の間に、高い天井、部屋をつなぐ引き戸や、廊下の床は木製、軋むほどつかいこまれていて、黒光りしています。

おじいさんおばあさんは、90歳と、88歳。ひ孫を含める3世代8人家族同居です。今でも家で食べる野菜を育てていて、最近会社を定年になった同居する長男さん(私の叔父さん)が、時間ができたので畑の耕し方を教えられるかもしれないと、少しほっとしている様子でした。

今の今まで、おじいさんおばあさんの事を、「農家でかわいそうだな」何て思っていて、自分は本当に何も分かってなかったと思いました。

お金は、平均よりも稼げていなかったかもしれないけど、ずっと自然を相手に、野菜を沢山食べて、味のある家に住んで、家族と一緒に、今も畑仕事に出るくらい元気。おじいさんおばあさんからは、人の悪口とか、聞いた事がありませんでした。

今日、おじいさんとおばあさんと一緒にいた空間が、何とも言えず穏やかで、これを書いていても、涙が出てきます。なぜでしょう。

終わり






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