南朝正統皇位継承論10-富士谷の伝説1(神武天皇旧規を破る)
富士谷の伝説1(神武天皇旧規を破る)
宮下文書(富士古文献)を元に書かれた、三輪義熈 著『神皇紀』によれば、この富士谷には神武天皇以前に、古代王朝(富士高天原)があり、天都、不二阿祖山太神宮(ふじあそやまだいじんぐう)には、「三品の大御宝」(三種の神器)が納められていたという。
この『神皇紀』については、『現代語訳 神皇紀』(神奈川徐福研究会神皇紀刊行部会)と加茂喜三著『古代日本の王都が富士山麓にあった』、『富士王朝の滅亡』など多数あるが、現在いずれも入手が困難である。
伊集院 卿著『富士王朝の謎と宮下文書』は、入手可能であると思います。
インターネットでは下記の資料がお薦めです。
富士王朝の謎 緑濃き樹海に眠る神聖王朝の都、日本の歴史はここに始まった
1、神武天皇旧規を破る
古来の慣例として天皇が即位するときは富士高天ヶ原の神廟(阿祖山太神宮)に参詣し、阿祖大神の御前で「三品の御宝」を拝受することに定められていたのである。この儀式を行わないと天皇はその践祚が立証されず、必ずこの儀式を行うことになっていた。
神武天皇になるまでは、即位の大典は天照大神の遺勅に基づき、この天都「富士」で行われていたが、神武天皇はこの旧規を破り、自ら富士に出向いて神器を拝受することをやめ、阿祖山大宮司に神器を持参させ、橿原神宮で神器を拝受し即位式を行ない、終わると神器を阿祖山太神宮に返納する制度に改めてしまった。(加茂喜三著『富士王朝の滅亡』22~23頁要約)
2、神武天皇は⛩橿原神宮で即位した
下記の神風串呂は、神武天皇が⛩橿原神宮で三種の神器(三品の大御宝)を拝受し、天窓に捧げて即位式を行なった事を昭示しています。
【参照】御鏡は石鏡だった事を昭示する神風串呂(№17)
⛩橿原神宮-大神-西山-⛩皇大神宮内宮-石鏡町
(三浦芳聖の別の著書に記されていますので、「大神」と「⛩皇大神宮内宮」との間に「西山」を追加しました。)
石鏡(いじか)町は、「三品の大御宝」のうち、天照大御神の御魂代である「御鏡」が最も重要であることを表わします。
菟田野大神は天照大御神を、また大宇陀西山(西山岳)は、御鏡(神皇正統家)が天之岩戸籠り中であることを表わします。
3、神皇正統家の天之岩戸籠りの原因
この「⛩橿原神宮-大神-西山-⛩皇大神宮内宮-石鏡町」の神風串呂は、上記の富士古文献(宮下文書)に記載されている事績を的確に昭示している神風串呂ですが、
「記紀」だけを読んでいると、なぜこの目出度い事績を昭示する串呂に、「西山(西山岳)」が串線しているのか、よく分かりません。
確かに、応永16年(1409)秋から昭和24年(1949)頃のおよそ540年間、「御鏡」は兵庫県加西市青野町の「西山」で天之岩戸籠り中でしたので、御鏡が「西山」で天之岩戸籠り中である(あった)と解釈できます。
富士古文献(宮下文書)に出ている「神武天皇が、天照大神の遺勅に基づく旧規を破り橿原神宮で即位式を行なったことが、神皇正統家が人皇百代で天之岩戸籠りしなければならなかった原因だった」(百王説)・・・これは私の仮説・推察ですが、
神皇正統家がおよそ百代で天之岩戸籠りをした原因は、「神武天皇が旧規を破ったことにある」とすると、この神風串呂が構築された意図がよく理解されるのです。
【参照】鹿島昇『日本王朝興亡史』では神武天皇は扶余王仇台(百済王仇首)であると述べている。
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三浦芳聖が解明した神風串呂には、日本民族の進むべき道が、明確に示されています。日本民族の危急存亡の時に当たり、一人でも多くの方に読んで頂けるよう、この情報を拡散下さいますよう、宜しくお願い致します。
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串呂哲学研究会 鈴木超世志
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