文法を合わせる(試論)
相手と違う文法で話さないこと。
さもないと、あなたはただのバカだと思われる。
「知的である」ということは、「自在に自分の文法を変えられること」と等しい。と敢えて言ってみる。
「こいつは自分の言葉を解さないバカだ」と思われた瞬間に、あなたの知性はそこまでのものとなる。
人にはそれぞれ優先事項がある。そして、その優先事項を土台とした言語体系を持っている。
知的であり続けるためには、それぞれのコンテンツを相手の「言語体系=文法」に応じて加工する必要がある。
ロジックを優先する人
感情を優先する人
簡潔さを優先する人
奇抜さを優先する人
ノリを優先する人
道徳を優先する人
スピードを優先する人
表情を優先する人
声を優先する人
匂いを優先する人
プライドを優先する人
労力のかからなさを優先する人
損得を優先する人
腕力を優先する人
美しさを優先する人
手続きを優先する人
面白さを優先する人
金銭を優先する人
名誉を優先する人
愛情を優先する人
知的な人でありたいならば、相手の話す文法をいち早く解析し、我が物とし、それを話さなければならない。
そのとき初めてあなたは相手にとって「話せる人」になる。
知性のあり「うる」人になる。
すべてはそこからだ。
こうした前提に立つと、「最も知的な人」とは「最も多くの文法を解する人」だということになる。
つまりそれは「とんでもない俗物」だということを意味する。
「それならオレはバカでいい」と叫んだっていい。
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