2025年:個人的なことは社会的なこと
新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
私はお正月からお墓まいり、ちょっとした山登り、いくつかの神社やお寺に参拝などしてきました。
須磨浦公園からの山登りは海がたくさん見えて気持ち良かったです。
山の上にあるおらが茶屋…ご主人ひとりでお店を切り盛りされていて、お昼時だったこともあり結構待ち時間が長かったのですが、おかげで窓から美しい海をゆったり眺めることができました。
神戸は今年は阪神・淡路大震災が起きて30年になる年です。
私のお気に入りの番組、100分de名著では一月は震災当時被災者の心のケアに尽力した精神科医の方の本『心の傷を癒すということ』を扱うようなので楽しみにしています。
ヒーラーとしても創造療法カウンセラーとしても成長できる一年にしたいなと思っています。
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昨日行った図書館では社会学の研究者による『個人的なことは社会的なこと』というタイトルの本が目について、借りてみることにしました。
個人的なことは社会的なこと・・・
社会問題を扱うということは、足元にあるようなとても身近な個人的な問題を扱うことから始まる、ということが語られている本で、生きづらさ、発達障害、不登校、いじめ、多様性、差別、同性婚、出産、コミュ障、男女格差、性暴力など様々なことをテーマとして取り上げ論じられているようです。
つい最近、クライアントさんへのメッセージで社会貢献とは自分が個人的に感じる生きづらさが実は普遍的なものであることを知ることから始まるというようなことをお伝えしたばかりだったので、この本の背表紙に引き寄せられたことに驚きました。
個人的な悲しみや痛みや孤独感。
社会で周りと足並みを揃えて同じリズムで生きなければいけないような息苦しさのなかでは、個人的な問題を掘り下げることに何の意味もなければ、そんな時間が無駄だとさえ感じられることもあると思います。
でも、私たちがそれぞれに感じている「自分だけがこんなに苦しいのではないか」というものって、実は普遍的なもので、深い部分で繋がっているもの。
かっこよくあるために、素晴らしい人であるために、正しい人であるために、社会的なことをしなくちゃ、と思う必要はなくて、自分の悩みに正直に向き合い、心の声に寄り添えるようになることが、同じように苦しむ人を支える力になるのだと感じます。
社会への愛は自分と自分の身近な人たちに寄り添おうとする愛から始まるものであり、自分を生きる勇気から、社会のために少しずつ行動を起こそうとする勇気って生まれるものなのではないかなと思います。
数年前、映画『パラサイト〜半地下の家族〜』でアカデミー賞を受賞した韓国のポン・ジュノ監督は支えになった言葉として彼が敬愛するマーティン・スコセッシ監督の言葉「最も個人的なことが最もクリエイティブである」をスピーチの中で紹介されていました。
創造というのはいつも個人的な体験や感情を大切にすることから始まっていて、そこから何かを生み出そうとする行為が実は最もクリエイティブなこと、という意味なのではないかと思います。
それはつまり、認められるために、とか、かっこいいことしなくちゃ、とかそういう意識が出発点ではない、ということ。
音楽でも、かっこいいこと言おうとして歌った歌はきっとダサくて、真にかっこいい歌はその人が不安や迷いの中で、暗闇の中で大切な光を見つけることができたときに生まれるものなのだと思います。
お笑い芸人さんのネタも面白いものをつくろうと思って作っているわけではなくて、日常のすごく些細な「これっておもろいなぁ」とか「これってくだらんなぁ」みたいなところが出発点であり、そこから自然に膨らんでいくんじゃないかなと思うんですよね。
そういう意味では日常というのは創造の種であり、それを中心として何かを生み出そうとする行為こそクリエイティブなのだと思います。
その地点にいるその人にしか生み出せないようなこと、世界中でただその人にしかできないようなこと、それができることがクリエイティブ。
自分のいる地点から自分にしかできない創造を始めること。
そこにどんな困難や苦労があってもその創造に夢中になれるとき、人は生き生きと輝きだすのではないかなと思います。
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