コンサルタントって使えない……、その理由は?
確かに使えないコンサルタントはいる。
MECEさに欠けるが、知ってる事例としては
実務出身の売りで中途採用されたけどコンサルティングスキルのない人
同業他社への転職の方が良い、業界・業務に固有のスキルが高い人はいる。その人は、コンサル業界にいるのが良いかはともかく、プロマネが機能していたら、顧客に迷惑を掛けることは稀
出身企業が優良なのを自分の力と勘違った人。例えばR&Dから○○企画部門に出されたとか経歴だけ優秀な人が、自分が賢くて企画ができると思ってるのは顧客にも迷惑をかける典型。逆に事業会社の○○企画部門で優秀だった、組織の壁に挫折して外に出た人は、適度な謙虚さもあって良い!
単純に何で獲ったのという能力不足の人は新卒中途とも今もいる。本質的に優秀なのに担当分野や会社とのミスマッチでくすぶっている人は昔は見かけた、最近はそこまではない印象
役職名として「コンサルタント」だけど、本質的にコンサルタントと呼べない人たち
SaaSサービス適用ばかりになってイチからSIすることがなくなったIT企業で、余ったSEや営業を「コンサルタント職」に配転するケース。それなりに訓練すれば中にはハマル人もいたのは知ってる。だけど、この前まで違う仕事をしてた人の中身はそう簡単には変わらないので「それコンサルティング?」みたいなことも。
フツーのコンサルファームでも、例えばITコンサルの補充で実質SEな人を採用する。他部門から見ると思考や振る舞いがコンサルじゃないけど、部門が稼いでいる限り経営が文句を言わないので存在し続ける。SE的プロマネが良い処遇をされる一方、知らずに配属されて失望した新卒や若手の退職率が高いのが特徴
一方で優秀なコンサルタントが時として「使えない」呼ばわりされるのも見かける。だいたい客の要求とコンサルタントの専門性のミスマッチ。
客の要求と問題の真因が違う
受注前に真因に誰かしら気づいたときは、多くの場合は軌道修正を試みたり、受託前に撤退したりする。だけど、プロマネが目先の金だけみてそのまま受注して後で酷いことになるケースも。まずは業務プロセス改善なのに「データで何とかしろー」みたいなのは今も近い案件がある、暴走した某部門長は責任感じてるか。。。
受注・契約後、コンサルティングを進める中で真因がわかる場合も。その真因は当然指摘するし、契約範囲/金額の中で収まるならば解決策を示すし。そうでないときも次回ご提案や他の紹介をする。でも客からすれば「問題が解決してないじゃん」となる。いや多少は綱引きの中で妥協点を探ったり、コンサル側も作業を飲んだりしますけど、契約って知ってる?という話。検収をたてにとる客も。
客の要求が途中で変わる/増えるとき
コンサルティングを進める中で、これができるならあれもそれもと要求が増えたり、ゴールが動いたり。これもリピートやリレーション構築を考えれば多少は飲むけれど、契約って知ってる?ry)
客がやる気がない、何もかも丸投げ
コンサルタントは所詮外部の人間、最後は客が自分でやらないとコンサルの成果物は「画に描いた餅」で終わり、うまくいかないのをコンサルタントのせいにする。
官公庁系の案件で経験するのは、方針や実施内容を前年度に議論されて決まっていて、本当に価値あるPJだったのが、次年度になったら人事異動で担当者が全て入れ替わったこと。内部で情報共有/勉強するなり、無理なら公募/発注を取止めればいいのに、あらゆる責任を取りたくない役人が発注して、受託したコンサルタントに「こんなの何でやるんだ!」……という結構バカバカしい。。。
あまりキレイな整理にはなってないけれど、見聞きした、もしくは実際に体験したことから私が語れるのは、こんなところ。
他にもこんなのがある、というのはコメントにでも書いて頂ければです。