データ通信の歴史＃２８

５－６　通信をより大量にする技術とは

　通信をより大量にする技術は、大きく分けて以下の3つがあります。

１．伝送路の高速化

　伝送路とは、情報を伝送するための媒体です。光ファイバーや銅線などのケーブル、電波などが伝送路として利用されています。伝送路の高速化は、より多くの情報を短時間で伝送することを可能にします。

光ファイバー

　光ファイバーは、髪の毛ほどの細さのガラス繊維で、光を利用して情報を伝送します。光ファイバーは、従来の銅線に比べて伝送速度が格段に速く、長距離でも信号の減衰が少ないという特徴があります。

　5G

　5Gは、第5世代移動通信システムの略称です。4Gよりも高速で、大容量の情報を伝送することができます。5Gは、自動運転やIoTなどの新しいサービスを実現するために必要な技術です。

２．圧縮技術

　圧縮技術は、情報を圧縮してデータ量を小さくする技術です。圧縮技術を利用することで、同じ伝送路でもより多くの情報を伝送することができます。

JPEG

　JPEGは、画像を圧縮するための技術です。JPEGは、人間の視覚特性を利用して、目立たない部分を圧縮することで、データ量を大幅に削減することができます。

　MP3

　MP3は、音声を圧縮するための技術です。MP3は、人間の聴覚特性を利用して、聞こえにくい部分を圧縮することで、データ量を大幅に削減することができます。

３．多重化技術

　多重化技術は、複数の情報を同時に伝送するための技術です。多重化技術を利用することで、伝送路の効率的な利用が可能になります。

FDMA

　FDMAは、周波数分割多重化方式の略称です。複数の情報を異なる周波数帯に割り当てて同時に伝送します。

TDMA

　TDMAは、時分割多重化方式の略称です。複数の情報を異なる時間帯に割り当てて同時に伝送します。

　これらの技術を組み合わせることで、通信をより大量にすることができます。

まとめ
通信をより大量にする技術は、情報社会の発展にとって不可欠です。これらの技術は、今後も進化し続け、私たちの生活や社会をより便利で豊かにしていくでしょう。