【コンサル流】問題解決を身につける最も簡単な方法
はじめに
お疲れ様です。今回は問題解決を身につけたいと考えている方に、最も簡単で今すぐ出来る方法をご紹介します。
実は、私がコンサルティングファームに入って1番最初に習ったことであり、知ってるけど意外と出来てないって方も多いと思うので、是非今日から使ってみていただきたい技術になります。
4月から新社会人になった方や、部署移動でこれまでと全然畑違いの仕事をやることになった方。どんな仕事も基本は同じで、ビジネス上の問題解決をすることになります。どこの会社にも仕事が抜群に出来る方がいますが、これは才能ではなく、やり方を知っていて慣れているかどうかの違いになります。早速、問題解決を身につけるための方法についてご紹介します。
それは、「空、雨、傘」と「A4メモ書き」です。それぞれ下の書籍に詳しい解説があります。ここでは2つの方法を掛け合わせて、簡単でより強力な方法をご紹介します。
「空、雨、傘」とは?
まず、「空、雨、傘」について解説します。こちらは一言で言いかえると、問題を解決するために「事実を集め、自分の解釈を加え、考えられる対応策を打つ」フレームワークになります。
空とは客観的な事実です。次に空を見て、雨が降りそうだと解釈します。最後に、雨が降りそうなので傘を持っていこうと考えます。このシンプルな思考プロセスをあらゆる問題解決に応用することができます。
例えば、ビジネス上納期遅延によってクライアントからクレームが発生している場合を想定します。納期が遅れていることでクレームが発生しているというのは客観的な事実です。そして、それに対して自分なりの解釈を加えます。納期が遅れているということは、業務プロセスのどこかで無駄が発生している。最後に対応策です。製品を準備するのが遅いため、保管レイアウトを変更しよう。
このように「空、雨、傘」の思考プロセスに忠実に頭のなかで考えていくと自然と論理的な問題解決を行うことができます。
さらに各プロセスで複数の項目を列挙することで、さらに「空、雨、傘」のフレームワークを発展させることができます。
ここでは、雨と傘を複数考えてみましょう。空を見た結果の解釈として、雨具を持って外出すると、雨具を持たないで外出するという2つを考えたとします。さらにそれぞれで複数の傘を考えます。雨具を持って外出する場合は、傘なのかレインコートなのか。雨具を持たない場合、タクシーを使うのか、自家用車を使うのか。
さらに納期遅延の場合でも同じように考えてみます。先ほどの続きで、業務プロセスの無駄が発生しているという解釈と、設定された納期が元々間違っているという解釈を加えたとします。それぞれ対応策を複数考えます。業務プロセスの無駄に対して、在庫レイアウトを変えることに加えて、ロボットを導入して自動で積込みする対応策を加えます。一方、設定された納期が元々間違っていることに対して、クライアントと交渉して余裕を持った納期を設定する。または、納期を守れるよう分納で対応するといった対応策を加えます。
A4メモ書きとは?
続いてA4メモ書きについて説明します。こちらは自分の頭の中にある見えない思考プロセスを、1分間で紙に書きだすことによって、思考を早く、そして網羅的に行うためのツールになります。
簡単にやり方をご紹介します。
1.無地のA4用紙を1枚用意し、横向きに置きます
2.書いた日の日付を右上に書きます
3.テーマを用紙の最上部に書き、下線を引きます
4.テーマの下から、頭に浮かんだ文字をひたすら書いていきます
5.上記を1分間で行います
なぜこのやり方をご紹介したかというと、先ほどの「空、雨、傘」と相性が非常良いからです。A4メモの効果は本書に多く記載がありますが、何について書こうと考えるところで躓いてしまうことがあります。今回の「空、雨、傘」のように、複数の解釈、対応策を考えることをテーマにすることで、テーマに迷うことがなくなり、スムーズにA4メモ書きを遂行することができます。また、「空、雨、傘」フレームワークのなかで、複数項目を洗い出し、全体を俯瞰したうえで、最もbetterなものを選択することは問題解決にとって非常に重要な姿勢になります。
空(事実)は本当にこれだけだろうか?空から言える解釈は他にないだろうか?対応策は十分に洗い出されているか?こういった問題解決の確度を高めるためのツールがA4メモ書きです。
まとめ
いかがでしょうか。今回ご紹介したフレームワークとツールを同時に使うことで日常の問題解決は予想以上にシンプルに強力になります。ぜひ試してみてください。またご紹介した2冊の本は何れもこれまで読んだ思考法のなかでもダントツでお勧めできるので、読んでみてください。これからも役に立つスキルを発信していこうと思いますので、スキ!フォロー!よろしくお願いします(^^)/ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!