インド口吸事件とホテル王③
前回のお話し②↓
観光地のバラナシには世界から来るたくさんの人。
勝手にツアーに組み込まれた、ハネムーンかよ!みたいなゴージャスな部屋のホテルから1人ふらふらと歩きガンジス川へ。
観光客らしき白人マダムが、通りすがりのインド人に握手を求められた後、そこから手のマッサージがはじまり肩まで揉まれチップを要求されている。すごいやり口(笑)
またすごいのが怒りもせずさらっと支払うマダム。
ヒンズー教のカルマ(自分でやったことは自分に返ってくるという考え) VS キリスト教の慈愛の心(弱い者にめぐみや心をかけ大切にすること)なのか⁉︎これはこれで成り立っているのか⁉︎笑
川沿いにはたくさんの人が集まり、
きったない川で人々は沐浴し祈りをささげ、身体を洗い歯も磨き口をゆすいで洗濯をする。
川上では亡くなった人を焼いて流している。
子供や妊婦、事故にあって亡くなった人は焼かずに川へ沈められるという。
そんな人々に圧倒され、あー生きることと死ぬことは一緒で延長線上にあるんだななんて感じたりして。
私はさすがに聖なる川に入れなかったけど、彼らが信じる偉大なるガンジス川というものはなんでも受け止める大きなものだということはわかった。
隣に立っていた同じく火葬場を見ていた男の人に
「What do you think?」(どう思う)
と聞くと
「Don’t think, feel」とブルースリーのような答えがかえって来た(笑)
ずっと緊張して騙されまいと力を入れて来たQQ女。
ツーリスト同士という安心感からなんやかんやカタコトの英語でお話していたら、近くのカフェにランチを食べに行くことになった。
どこから来たかと尋ねたらスウェーデンからべスパに乗ってやって来たという!
え、ベスパってあのバイクっすか?
まあ陸続きですもんね〜
いやいや世の中すごいことやってる人がいるんだなー、私なんかちっちゃいちっちゃい。
これこれ!こういうの!!
こういう出会いが旅の醍醐味よね〜
楽しいひとときだった。
ずっと騙されまいと気を張っていたツアー旅。
そうそう、私はこういう自由な旅がしたいのよーなんて思いようやく楽しくなって来た。
帰国まであと3日。慣れてきたころに帰るのよね〜
ゆったりと流れるガンジス川のせいか、
あと少しのインドの旅をもっと楽しもう、出会いをもっと受け入れようと心を開いていくQQ女であった。
つづく