【STORY13】トラウマ
どうしても嫌だったのですが、どうにもならないので薬を再開します。
また副作用が起きました。
そして何もよくなった感覚がなく、寝込む生活。
これによって更にクリニックに悪態をつき、
マイクさんが面談をしてくれることになりました。
今考えると特別な貴重な時間をいただいたと思えるのですが、
当時は、とにかくどうしてくれるんだという思いを
上の人に噛みつきたかったのかもしれません。
マイクさんに言われたことは、
「大学時代の友達と元カレに感謝できるようになると
精神疾患への拒絶感に変化が現れる」ということ。
自分がここまで倒れないといけない原因がわからないと騒いでいたのですが、若干の心当たりはありました。
実は私は、大学の頃のトラウマがあったそうです。
自覚がなく生きていましたが、
「大変な思いをしているお友だちを見放し、更に壮絶な状態になり、責められた」という記憶がありました。
私がやりたくもない人事の仕事をかじるようになってから
休職者のことを見聞きするようになったのですが、
私はなんとなく偽善者意識を感じていたのでしょう。
「あのとき助けられなかったくせに」というものなんだと思います。
元カレに「抱えきれない」と言われたときに、
あのときのものが自分に返ってきたんじゃないかというものがちらついていました。
そして止めの医者の一言「うつだよ」で拒絶感恐怖感が現れ倒れました。
「ある意味加害者と被害者の両方を経験している。
二人に心の底から感謝できるようになると・・・」
と言われても、そうなればいいですねどうすればいいんですかという感じです。
そうなっている今振り返ると、マイクさんは本当にすごいです。
このあと1年半、クリニックにはゴミをぶつけまくります。
つづく