クリスマスには、心温まる英国百貨店ジョン・ルイスのCMでしあわせになろう
<ムービージュークボックス10>
”12月の人”といえば、私にとってはサンタクロースです。夢を見せてくれた好きなキャラです。
サンタクロースの起源は、4世紀のトルコにさかのぼります。ギリシャ正教会の司教セント・ニコラスが、貧乏で身売りされそうになっている3姉妹のために(人目を避けて)クリスマスの夜に支援したことから始まっています。
1920年代に、冬場に売れなくなるコカコーラの売上げをアップするために、コカコーラ色の制服をサンタに着せたのが、きっかけというのはご存知だと思いますが、それでもビジネス・キャンペーンに巻き込まれたことなんか気にしない、現代のサンタが好きです。
クリスマスシーズンには、サンタから何をもらうか、笑顔いっぱいの商業主義の
コマーシャルがあふれます。
英国マクドナルドのコマーシャル。少年のサンタへの手紙から、いろいろあって、親子3人で食事する幸せを、マクドナルドでどうぞ。ほほえましいけど、微妙。
とはいえ、クリスマスが近づいたからといって、都合よく、街中に笑顔はあふれていません。味気ない日々は、クリスマスでも普通に続くのも現実です。
そんな人々に寄り添ったコマーシャルを、英国の中堅百貨店ジョン・ルイスがつくりました。
最愛の妻を亡くした父親と息子が、主人公です。
「クリスマスに何を買ってもらうの?」と理髪店で聞かれて「今年は、サンタさんが貧乏なんだ」と答える子供(このあと、理髪店主が、父親に料金をサービスしてくれる)。
クリスマスは、一緒に過ごす人との日であって、最愛の人を想う日でもあります。
だから、「クリスマスという日は、何かをつくるのであって、何かを買う日ではない」ジョン・ルイスのメッセージを素直に受けとめたい。
(媒体は、facebookで、12月初旬で、700万視聴を獲得。TikTokでも同数の視聴を得ているようです)。
一方、ジョン・ルイスは、孤児をケアする「里親制度」も応援しています。英国には、108,000人の孤児が里親を求めているそうです。
孤児を迎え入れる里親家族のお父さんが、若者と共通の話題を持つために、スケボーを始めたところから始まります。心温まるコマーシャルです。
誰も聖人にはなれないけど、スケボーをする里親のお父さんのように、人の心を温かくできればと思うホリデー・シーズンです。