UNDERTALE SYMPHONIC CONCERT 2024 凄すぎワロタな件について
こんにちは。
ついにUNDERTALEのオーケストラコンサートに参加することができました。それはそれは衝撃的で素晴らしいコンサートでした。本当に凄すぎていつも以上に語彙力のない記事になると思いますがご了承ください。
会場はすみだトリフォニーホール。錦糸町には初めて降り立ちました。物販ではパンフレット・ ピアノアレンジ楽譜集2冊・序曲集CDなどを買いました。このときなんとなく手に取った「序曲集CD」に後々救われることになるとは思いもよらなかったりしたりしながら階段をゼェゼェ登りきり、着席。3階席の後ろの方というなんとも微妙な座席を引いてしまいましたが、終わってみたらそんなことは全然どうでもよかったです。
今回はアンコール公演ということで、3月・4月に行われたプログラムをふたたび、みたいな構成だったようですが、私は当日の楽しみにとっておきたかったのであまり事前情報は取り入れずに臨みました。開演前に物販で買ったパンフレットをパラパラ読んでいたら曲目リストが出てきたのでそっ閉じせざるを得ませんでした。でも、今思えば先に見といても良かったかも。
では本題へ。
私が参加したのはA Program -It's Showtime!-でした。ゲーム音楽といえどもこうちゃんとしたオーケストラコンサートに参加するのはかなり久しぶりだったのでドキンドキンしながら開演を待っていましたが、始まった瞬間、なんかもうね、一気に引き込まれて自然に涙がほろほろ出てくるような状態だったよね。階段登りすぎて汗ダラダラになったおかげで手に汗まみれのハンカチを持ってたの良かったよね(汚い)。
Overture - The Sleeping King
これが「序曲」という立ち位置であることに気付いたのは終盤でした。あまりにも綺麗すぎて、なんかその…すでに言葉になりません。私、アズゴアとトリエル、そしてアズリエルの3人家族(+1人)が大大大好きなんですよ。初っ端から特大スクリーンにしんじつのラボの古いビデオの映像流されてさ、そんなん泣くに決まってるじゃんふざけるなほんとに(褒め言葉)
あ、ていうかここで書いておきたいことがふたつあるんですが、まず演奏中の暗さ。コンサートってステージ側はしっかり明るい印象が私の中では強かったので、演者一人ひとりの譜面台のライトがとても綺麗に見えて良い眺めだなぁと思いました。ふたつめはその特大スクリーンにほぼ映像が流れっぱなしだったこと。今まで参加したことのあるコンサートでは、ゲーム映像が流れてもずっとではなかったな…と思って。ついつい映像に釘付けになってしまいました。しかも映像がちゃんと演奏にマッチするよう操作されている…もう……本当すごい。UNDERTALEの世界にのめり込んで存分に音楽に浸れる、最高の演出でした。
曲目の話に戻りますが、私は正直5周年コンサートのような内容を勝手に想像していたので、もう何度も書きますけれども本当に驚きと感動で口ぽっかーんでした。
これこれ。まるごとYouTubeで見れるので定期的に再生していて、だいぶ脳内に擦り込まれていたようです。曲順がしっかりサントラ通りなんですよね。
今回のコンサートのスタートを切った序曲 The Sleeping Kingは、「Bergentrückung」のしっとり厳かな雰囲気のアレンジから始まり、いつものテーマ(Undertale)のメロディを織り交ぜながら、ゴアちゃんとトリィのやりとりの映像とともにゆっくり展開していきます。ブラス隊が仕切り直してまた「Bergentrückung」を吹き始めると、なんとなく「く、くる…」的な緊張感がより高まりました。何が良いって、そこから自然に「ASGORE」になってあとはもうバーン!(楽器いっぱい)ジャーン!(シンバル)ウワアアアア!!!(これは私の涙)だよ。
ちなみになぜこんなに詳細に書けているかというと、物販の序曲集CDにこれが入っているからです。昨日からずっとリピートしています。意味が分からないくらい余韻に浸れます。つまりこれ以降の楽曲に関しては今覚えている限りのその瞬間の感覚でしか書けなくなるので「すごい」「やばい」「しぬ」みたいな感想にしかならないかもしれませんすみません。でも、CDとか抜きにしてもこの序曲の印象はとてつもないものでした。サントラの曲順で聴けるのかなぁ♪と呑気にしていた自分を褒めてあげたい。その分しっかりボコボコにされたので。
いせきにおちてきた子
続いてのセトリはこちらでした。
Fallen Down / Ruins / Anticipation / Unnecessary Tension / Home / Heartache
プレイヤー目線でトリエルとの思い出を振り返るかのような、いせきで流れる楽曲のメドレー。まさにUNDERTALEを始めたばかりの頃を思い出して「ママ〜〜〜!!!(涙)」となっていました。演奏はもちろん、ゲーム画面の映像がズルすぎて…。自分でプレイしていたときは何とも思わなかったセリフが、この原曲通りにはいかせない劇的なオーケストラアレンジによって胸に刺さりまくってもうなんて言ったらいいか分からないけど、とにかくひたすらに贅沢な追体験でした。そして最後、Homeでママトリエルの優しさに笑顔になっていたらだんだん演奏に不穏な音が混じり始めるんです。ちょうど「いつ うちにかえれる?」のタイミングでしたね。そうしてドカンとHeartacheに持っていくっていう。この流れで泣かんやついる?
ナプスタブルーク変奏曲
Pathetic House / Spooktune / Ghost Fight / Dummy! / Spider Dance
いや〜濃い。濃すぎだろ。
ブルっちの家での小ネタをたっぷり堪能できました。そういえばGhost FightとDummy!って微妙に違うんだったな、というのをここで思い出しました。ぷんすかマネキンとの戦闘の後にブルっちが来ることも同時に思い出して、ああっ!なるほど!みたいな。細かいけどこういうところで繋げてくる感じたまらん。繋げるといえば最後にあるSpider Dance。Dummy!からの繋げ方がまたカッコ良すぎて思わず立ち上がりたくなりました。総じて曲の繋げ方が粋すぎた印象しかない。早くこれもCDで聴きたい…。
舟歌「かわのひと」
Quiet Water / Waterfall / Another Medium / Snowdin Town
なんとこれ後から知ったのですがアンコール公演での追加曲目だったそうなんです。マジで聴けて良かった。めちゃくちゃ好きでした。曲目だけ見ると各エリアの単純なメドレーに思えるんですが、実際はもっと複雑でお洒落で小ネタの演出も盛りだくさんで凄かったです。ピアノでかわのひとの移動シーンを表現しつつ、街での楽曲をオケ隊が盛り上げながらちょっとした隠し要素を拾って旅をしていく。またピアノに戻って移動して、また街に着いて盛り上がって…みたいな。
映像があるとつい見入ってしまう、と書きましたがこの曲目はまさにそれで、舟の移動シーンとそれ以外のシーンがどんどん交互に入れ替わっていくのが気持ちいいし、かわのひとのセリフとその後に辿り着く場所を繋げていたりとか、なんかここまでファンサービスしてくれちゃっていいんですか!?と思うような楽しいメドレーでした。マジでずっと聴いていたかった。映像付きでまた見てみたいなぁ。
華麗なる死闘 -1st Round-
It's Showtime! / Metal Crusher / Another Medium / Can You Really Call〜 / Live Report / Death Report
休憩を挟んでついにきました。待ちに待ったメタトンコーナー。同席した旦那と「メタトンは最後かな?」なんて話をしていたのでまたしてもボコボコにされました。メタトン関連のBGM大好きすぎるので、そのほとんどを聴くことができてとにかく興奮していたと思います。ゲームの進行に忠実なセトリで、ここでも映像に夢中になりながら聴いておりました。生演奏だっちゅーのに贅沢な聴き方やでほんま。料理番組のシーンで流れるクソ長い曲名のやつとか絶体絶命レポートとかのコンサート映え度も想像を遥かに超えていて幸せでした。
華麗なる死闘 -2nd Round-
Oh! One True Love / CORE / Last Episode! / Oh My… / Death by Glamour
このコンサートで一番の気付きがあったのがここでした。何というか、メタトンというキャラクターに対する私の考えが甘かったな…というか。私はCOREがクソほど大好きで、ステージも敵の強さも音楽もひっくるめて全部が好きだと思っていたんですが、そこにメタトンの存在があるということをなんとなく忘れかけていたように思います。もちろん、この面のボス的立ち位置でもあるし、そういうストーリー上での認識は間違ってないと思うのですが。彼に焦点が当たっているこの大きな舞台だからこそ、COREを通してメタトンの本気度みたいなものを感じることができたように思います。大迫力の生演奏と、粋な映像演出のおかげです。本当に感動しました。
FF6オマージュのああ!運命の人よ!も一部始終を見届けることができて嬉しかったです。あの歌詞、割とちゃんとメロディにハマってたんですね。華麗なる死闘も作中と同じ流れで始まって、しっかりぶっ飛びました。10ループくらい聴かせてほしかったです。あの曲で飛ばんやついる?
ひとつのエンディング
Undertale / Bergentrückung / ASGORE / Once Upon a Time / You Idiot / Your Best Nightmare / Finale / An Ending
Nルートのクライマックスです。Aプログラムは、Nルートから始まりNルートから終わる、まさにUNDERTALEのはじまりを見届ける物語のようでした。コアを抜けてモンスターたちのアズリエルの話を聞きながら歩く主人公。Undertale、良かったな…。Nって実際に初見でプレイしている最中は正直「???」って感じじゃないですか。そんなんでも「このまま終わるゲームじゃないんだ」という気持ちになったほど強く印象に残っていた楽曲だったので、改めてオーケストラで聴くことができて幸せだなぁと痛感しました。
そしていよいよ王のもとへ。ここにきて序章以来の「BergentrückungからのASGORE」ですよ。すんごい泣いちゃったよほんとに。しかも序曲で演奏されていたときはざっくりダイジェストっぽい映像だったのが、ここではまた作中通り。「みのがす」の演出も、効果音まですべて楽器で表現されていて鳥肌もんでした。ハァハァ………この演出で過呼吸にならんやついる?(ちょっとなった)
涙を流しながらアズゴアとのお別れをしたら、ついにフラフィ戦。そうか、こうして「ひとつのエンディング」に繋がるんだよなぁ…なんて思い出しながらもこれまた演出にやられっぱなしでした。セーブデータはバスドラでドーン!ドーン!!ドーン!!!だし、フラウィの笑い声はまさかの弦のギギギ〜って音だし(小並感)。これが聴けるってことは、もしかして5周年コンサートみたいに回復タイムも4パターン全部聴ける…!?とそわそわしていたらやっぱり聴けました。超最高でした。ここ、パーカッションが光ってて大好きなんだよな〜。
フィナーレからのエンディングも大感動でした。Pルートのエンドほどの盛り上がりや暖かさはないけど、始まりの終わり…みたいな切なさがすっごく良い。今回、Nルートの良さに気付かされてばかりです。本当にこのAプログラムに参加できて良かったなと心から思いました。
それと同時に、電話越しで語るサンズとパピルスの言葉がすごく寂しくて、「このまま残ってBプログラム見てェ!!!」という気持ちにもなりました。不完全燃焼ってやつですか。アンテって周回必須ゲーだから、Nで終わるっていうのがたとえコンサートだとしてもなんかね。ゲーマーとしてはなんかすっきりしなかったですね。クソー!通しの人が羨ましすぎる!
あ、ちなみにサンズとパピルスはここで初めて登場しました。ちょいちょい姿は見えていたけどもほぼ空気だったの逆に面白かった。最後の審判すらカット。潔くていいですね。
最後の最後はアンコールのような形でスタッフクレジットとともにふたたびスパイダーダンスを演奏してくださいました。最後に相応しい盛り上がりで、胸がいっぱいでした。本当に本当に素晴らしすぎるコンサートでした。
序曲集の話とCD出る話
物販で買った序曲集のCD、3000円。今回参加できなかったB、C、Dそれぞれのプログラムの序曲が聴けるなら安い安い!と思っていましたらまさかの各プログラムのCD販売がされてしまいました。全部聴けるじゃねーか!1枚6000円ですって。まあ買うんですけどね。でも、序曲集は本当に買って良かったです。なかなかコンサート終わりにすぐその日聴いた音源が聴けるなんてことないですからね。CD販売も発送は11月頃になるみたいだし、それまでこの序曲集で生きながらえるってわけ。
Bの序曲もめちゃ良かったですね。初っ端Hopes and Dreamsはさすがに死人出るよ。Aと比べてかなりキラキラした始まりだったんですね。でもやっぱり曲の最後にはちょっと不穏が滲んでいて、あぁUNDERTALEやってんな、と安心(?)しました。
Cも良かったです。こちらも最初からドーンとHeartacheから始まりました。こう、ドーンと始まるのって良いね…心の準備できてねーよボケが(涙)!ってなりそう。曲の最後にまたHeartacheに戻るのもエグいだろ。いくらなんでも死人出るよ。
Dはね…すみません、最初は正直笑ってしまいました。死んでて草。いや、でも曲名を思い返すと「ケツイ」なんだよね。エモいな。それにしても綺麗な曲調だなぁ…ヒィッ!!! …ん?いやぁ綺麗な曲…ヒィ!!!! アッ審判!?パピ!?魚人!?メタ!?いやいやいや…脳みそが追いつかないよ何この曲…。これ映像絶対ロードしてる演出なんじゃないの!?フラウィがチーンってやってたみたいなそういう演出やったんでしょ!!!サンズと戦うために犠牲にさせられたメンツの走馬灯みたいな感じなんじゃないのぉ!?!?ねえ!!!!!見せて!!!!!!見せろ(血眼)
ハァハァ……とにかく序曲集が素晴らしいねんて話とCDが楽しみだって話です。
最後になりますが、私はこの作品にたくさんのことを学びました。Tobyのルーツを知ったおかげでMOTHERシリーズやライブアライブなどのゲームも知ることができました。知人からたまたま「神ゲーがついに日本に来るんだよ。PS4で出来るよ」と教えられた日から7年。気付けば私が周りにオススメする立場になって、何と言いますか、良いゲームってこうやって広がっていくんだな…と感じました。
本当にありがとう、Toby Fox。
コンサートの内容もなんとか記憶が鮮明寄りなうちに書けてよかったです。ここまでお読みいただいた方はありがとうございました。Gルート、やるか…