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21/7/24_1 季節柄の問いかけより thinking from a seasonal question

こんにちは、myrthéです。
このnoteには、植物や動物の写真と、生活の中で感じたことや病気について綴った文章を掲載します。

※この記事での「旅行」は、週のお休み2日間で行ける程度の、日常の家事から少し離れた休養、あるいは帰省を想定しています。


夏休みの予定、旅行の行き先について聞かれる時期になった。

先週、ある人から聞かれたとき、「予定がないんです」と返した。「夫の会社、夏季休暇の制度がなくて」と。
重くならないよう、できるだけ爽やかに聞こえるように答えた。

夫の会社は、夏季休暇の制度はないが、有休をまとめて取ることは可能だ。つまり、そのとき話した理由というのは、会話を滞らせないための、いわば便宜上のものだった。

本当の理由は別にある。
私の体調が安定せず、どこかに行く予定が立てられないのだ。体調というか、もっと具体的に言えば、「痛み」。
薬は飲んでいるけれど、どれぐらい効くかはその時々で違っていて、部屋の中で上体を起こしていることさえ辛いことも頻繁にある。一日中、動けない日もあったりで、つまり、痛みをなかなかコントロールできていない状況だ。
それなので、事前に交通手段や宿泊施設の予約をする必要のある旅行というのはハードルが高い。予約をした日に向けて心身の状態を調整することが今は難しいし、もし、当日、痛みが強かったときに、その状態で移動しなければいけないと思うと気が重い。

こういう事実を相手が返答に困らないように伝える自信が、今の私にはない。
相手に気を遣わせてしまうこと、あるいは、病気について掘り下げられて自分がそれに応えること、そういうことを今は避けたくて、それで夫の会社の制度を持ち出しているというわけだ。

主治医からは、「疲労が溜まりすぎない範囲で、旅行に行くのもいいと思うよ」と言われている。
気分転換になるし、例えば自然に触れて休養することは、精神面にいい影響をもたらすから、と。

こんなことを書きながら、気づいたことがある。
予定を立てない本当の理由は、そこまで今行きたいところがない、という、ただそれだけのことかもしれない、と。

痛みを押してまで、多少の無理をしてまで、行きたい場所、見たい景色…が今はない。
(正確にはある。ただ、その場所は別の事情で、今は行くことができない)

一般に、旅行に行く理由には、行きたい場所があったり、気分転換や日常生活からの逃避欲求などがあるだろう。
そういうものが、今はない。

(続きます)