【PS5 Pro発表】ケチな自作PCでどこまで迫れるか机上で妄想してみる
はじめに
こんにちは。Qooと申します。
この度、PS5 Proが発表されましたが、11万9800円という脅威の価格設定に驚きの声が挙がっています。実際、ハイスペックなのはいいのですが、ほぼゲーム用途のみに使用する機器が約12万円というのは中々衝撃的です。
そこで、今回は12万円あれば、「ケチ」なPCを組み立ててPS5 Proにある程度迫れるのではないかと考え、2024年9月13日時点での価格でPCを組む場合を考えていきます。
一応、パーツは全て新品を使用します。
勿論、メーカーのコンソール機と自作PCでは、主にアフターサポートに雲泥の差があるため、今回は単純な性能のみでの比較ということも付け加えておきます。
現時点でわかるPS5 Pro の性能
CPU
PS5同等品が使用される
(ただし最大クロックが3.85GHzに向上)
GPU
PS5より最大45パーセントのレンダリング能力改善
メモリ
CPUとGPUで共有される、GDDR6の16GBメモリ
ストレージ
2TBのSSD搭載(Gen4)
その他
純正コントローラー付属
12万円で自作PCを作成する場合の構成
OS:Windows 11
PUBGなどのチート対策ツールがあるゲームは、無料OSであるLinux系だと遊べないため、やはり購入しておくのが無難。15327円。
PCケース:Versa H17
PCにおいてケースは必須ではないものの、埃などへの対策としてあった方が無難。3699円。
キーボード、マウス
PCの操作で必須。エレコムの TK-FDM063BK が無線対応でフルキーボード、マウス付きで無難な構成。2499円。
コントローラー
PS5と条件を合わせるなら、ワイヤレスのコントローラーくらいは欲しいところ。XBOX純正のコントローラー QAT-00006 が6273円。
CPU、マザーボード
比較が難しいです。Ryzen 7 3700Xと同等という声が聞かれたが、クロック周波数がPS5 Proになっても3.85GHzに抑えられており、3700Xの4.4GHzに及びません。
PS5は8コアのCPUを搭載していますが、ゲームではコア数の多さではなく、1コアあたりの性能が重要になるシーンが多いのも事実です。
(ハリフーン氏が検証している動画のリンクを貼っておきます)
そのため、6コアではあるが3700Xよりもシングルコア性能で上回る、Ryzen 5 5500 を選びます。恐らくゲームのパフォーマンスではPS5と同等水準くらいになると思います。価格は15480円。
マザーボードはA520チップセットでOK。ASRock A520M-HDVが5890円。
このマザーボードは無線が付いていないので、有線接続。サンワサプライのLANケーブルが2mで327円。
GPU
こちらも、元のPS5時代から「PCだと○○相当」という意見が錯綜していた。恐らく、特殊なPS5の開発環境にどこまで最適化できるかが結果を大きく左右しているのだと思われます。
例えば、通常のPS5は、RX5700XTと同等とされることがある。Passmarkという性能指標を公開しているサイトでは、これらのスコアは16000点前後とされています。
一方で、NvidiaはRTX3050 Laptop を発表する際、PS5よりも1.3倍高速と謳っていた。勿論、販促のために有利な環境で比較したのでしょうが、これを額面通りに受け取ると、先程のスコアの半分程度の性能しかないということになってしまいます。
PS5 Proよりも性能では多少見劣りしている可能性があるが、今回は、RTX4060を選択します。39980円。
RTX4060の性能でPS5より最大45%も高速になるかは疑わしいですが、スコアは19800点で、通常版のPS5は上回っていそうです。
メモリ
PS5 と PS5 Pro はどちらもCPUとGPU用のメモリを合わせて16GB。
メモリ帯域幅などの難しい話もあるが、「ゲーム」の一点において、DDR4とDD R5はそこまで大きな差はないと思われます。
今回は、一応の保険も兼ねて、CFDのDDR4 16GB × 2 枚を選択。7209円。
これでメモリがボトルネックになる心配はなさそうです。
ストレージ
PS5 Proは2TBのGen 4 SSD。同等品として、MSIのSPATIUM M482が17337円です。読み書きの速度、容量ともにほぼ同水準です。
電源
この構成では、ゲームプレイ中でも恐らく200Wを消費するか否かという程度に収まります。よって、記事の趣旨に則って限界までケチることにします。
玄人志向の400W電源で、4927円です。
合計額、評価
合計で、113058円でした。
明確に見劣りしていそうなのはRTX4060くらいで、後はゲームプレイにはほぼ影響がない程度の差しかなさそうなパーツで揃えることができました。多少の差額が出たので、少し良いキーボードを買う程度の余裕はありそうです。
また、12万3000円程度の構成にすれば、メモリ16GBを搭載したRX7600XTにも手が届くため、画像生成のような用途に対しても、プラスアルファの投資でかなり良い影響が出そうです。
また、AMD製のGPUはAFMF2によるフレーム補完技術も利用できるため、FPSを出すことが優先であれば、NVIDIA製よりも魅力的です。フレーム補完を使用すれば、PS5 Proが対応する120FPSを超えるシーンもそれなりにあると思います。
まとめ
4年前にPS5が登場した際のインパクトに比べると、性能面での優位は明確に減少傾向にあるなと思います。
また、光学ドライブや縦置きスタンドの別売りなど、ソニーの売り方に対する姿勢にも疑問があります。販促写真と同じ縦置きにするために3980円。パッケージ版を遊ぶための光学ドライブを搭載するために11980円。
いっそのこと、コントローラーを別売りにしてしまえばよかったのではないかとも思います。恐らく今のPS5 Pro に12万円払う人は、従来型のPS5とコントローラーを持っていると思うので。
話が逸れましたが、現在のPCの進化は著しく、4Kで60FPSというようなこだわりが無ければノートPCや、デスクトップPCの内蔵グラフィックでもゲームが遊べます。
多くの人が求めているのコンソールは、やはりニンテンドースイッチのような、カジュアルで手軽な価格で購入できるものではないかと再認識しました。