2024年秋華賞2

 1番人気はチェルヴィニアですが、やはり気になるのは桜花賞馬の方。ギャロップ紙にも「オークス3着以内」という条件の桜花賞馬の秋華賞での成績が載っていました。オークスをボロ負けしたキョウエイマーチ(2着)、オークスを走らなかったラインクラフト(2着)やダイワスカーレット(1着)を除外する理由がいまいちわかりませんが、桜花賞馬の取捨は悩み所です。

 一つフィルターを入れてみます。「阪神ジュベナイルフィリーズを負けた」桜花賞馬という視点。

  2000年 04着 プリモディーネ  阪神3牝 04着
  2005年 02着 ラインクラフト  阪神JF 03着
  2008年 08着 レジネッタ    阪神JF 06着
  2015年 17着 レッツゴードンキ 阪神JF 02着
  2017年 14着 レーヌミノル   阪神JF 03着
  2024年 ??着 ステレンボッシュ 阪神JF 02着

 オークスを走っていない2005年のラインクラフトだけが秋華賞を連対しているのがわかります。こうして見ると何となく切りたくなるのですが、もう一つ別の切り口。

 もう一つ、ステレンボッシュは、阪神ジュベナイルフィリーズ2着馬として阪神ジュベナイルフィリーズ馬を阪神マイル重賞で2着に負かした馬でもあります。

  1996年 チューリップ賞
   01着 エアグルーヴ
   02着 ビワハイジ

  2014年 桜花賞
   01着 ハープスター
   02着 レッドリヴェール

  2024年 桜花賞
   01着 ステレンボッシュ
   02着 アスコリピチェーノ

 阪神マイル重賞はもう一つチューリップ賞があります。チューリップ賞2着馬としてチューリップ賞馬を阪神マイル重賞で2着に負かしたのがダイワスカーレット。

  2007年 桜花賞
   01着 ダイワスカーレット
   02着 ウオッカ

 先行の阪神マイル重賞のワンツー逆転決着をチューリップ賞でやったのがエアグルーヴ、桜花賞でやったのが、ハープスター、ダイワスカーレット。ハープスターは札幌記念から凱旋門賞に向かい秋華賞には出ませんので、秋華賞に出走したエアグルーヴとダイワスカーレットで見ると、負けたのがエアグルーヴ、勝ったのがダイワスカーレット。ステレンボッシュは阪神ジュベナイルフィリーズ2着馬という点ではエアグルーヴですが、逆転決着をやったのが桜花賞なのでダイワスカーレットとも言えます。ダイワスカーレットであるならば勝つのでは?と思います。

 ステレンボッシュの8枠14番は外から2番目のゲートで、これはエアグルーヴの8枠17番と同じ。だからこそ同じ結果にならない可能性があるのかなと思います。あまり面白くない結論ですがステレンボッシュを本命にしたいと思います。

 相手選びは別の視点から。今年の秋華賞は初めて枠順発表時点で15頭立て。秋季番組の関西G1で同じように枠順発表時点で15頭立てだったG1というのが過去にあります。最初の15頭立てだった時の出目に注目。

  1991年 マイルチャンピオンシップ
   2着 3枠05番 ダイイチルビー

  1991年 阪神3歳ステークス
   1着 3枠04番 ニシノフラワー

  1994年 菊花賞
   1着 3枠04番 ナリタブライアン

  1997年 エリザベス女王杯
   1着 3枠05番 エリモシック

 単純な話、3枠が来ているという事になります。チャンピオンズカップ、朝日杯フューチュリティステークスもありますが、元々関東にあったG1で、この2つは初めての15頭立てでは3枠は来ていません。

 1番人気チェルヴィニアが来たら仕方ないですが、ダイワスカーレットが勝った時は1番人気のダービー馬ウオッカ、オークス馬ローブデコルテという東京芝2400mG1馬の同枠馬レインダンスが2着でした。タガノエルピーダの方に期待をしてみたいと思います。

  ◎ステレンボッシュ
  〇タガノエルピーダ、チェルヴィニア

 コガネノソラにも期待はしたいですが、評価を下げたいと思います。

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