[創作] 苺大福初めて物語 第802幕
老舗和菓子屋の若旦那と奥さんが、店先で話し込んでいる。
今日も、客が来ねえな?
最近は近所に、洋菓子屋ができたから、お客がみんなそっちへ行っちゃうのよ。
こちとら、商売あがったりだぜ。
とほほっ、なんか良いアイデアねえかなあ?
新商品を、考えなきゃなんねえ・・・
と、そこにもうすぐ5歳になる息子が、話しかけて来た。
父ちゃん、母ちゃん、僕の5歳の誕生日に、苺のショートケーキ買って。
冗談じゃねえ。俺んちは、和菓子屋なんだぞ。
洋菓子のケーキなんか、買えるか〜