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【プロジェクト紹介 vol.2】大手IT企業の新規ソリューション企画 コンセプト策定からリリースまで支援 前編

こんにちは!
コロニー株式会社人事担当です!
 
第2弾目のプロジェクトは、大手IT企業における新規ソリューション企画のコンセプト策定からリリース支援についてご紹介いたします。
今回は未経験からコンサルタントとしてジョインし、現在PMとして活躍しているTさんにインタビューしてまいりました!
この記事は前編・後編にわたってお送りいたします。
今回はプロジェクト開始の背景や内容についてご紹介いたしますので、是非最後までお読みいただけると幸いです!

ープロジェクト開始の背景を教えてください。
お客様側で新規ソリューション企画の組織が蘇生され、年8本の企画を作成するという目標がありました。
部門長2名と30名以上のメンバーで構成されていたんですが、そもそもまともに企画ができるのが部門長の2名しかおらず、その中で年8本も新規ソリューションの企画するというのは到底無理だという問題がありました。
元々部門長とセールス担当者が調査などで面識があったので当時コンサルタントだった私をバイネームでお声がけいただきました。
ちょうどその時顧客に入り込んで自分がプロマネとして挑戦してみたい!と考えていたタイミングだったため、引き受けることを決意しました。


支援の内容はどのようなものだったのでしょうか?
このプロジェクトはコンサルを初めて2年半、合計30以上ものプロジェクトに従事し自分がプロジェクトマネージャーとしてやる中で、最も学びのあるプロジェクトだと思っています。

大手IT企業の新規ソリューション企画をコンセプト策定からリリースまで支援するといった内容でした。
今回はデータを活用して新規ソリューションを構築したいということでしたが、お客様側で解像度がかなり荒い状態でした。
そのためコンセプト策定のフェーズから入り込み、リリースまでと上段の戦略策定から実装実行のところまで幅広く支援を行いました。

コンセプト策定では、まず何を検討したらいいのか?そもそも新規ソリューションとは?といったところから始め、サービスを届けるべき顧客ターゲットや彼らが抱えている課題・ニーズって何だろう?Tobe像は?など見立てていきました。
そこから顧客がどういったサービスを持っていたら解決できるかを考え、その検討をサービスに具現化し、サービスサービスメニューにまで落とし込んでいきました。
しかしそれだけではサービスを単純にアイディエーションするだけになってしまい他の企業と同じ領域では戦うことはできないと考え、他社に負けない営業戦略や、顧客が魅力を感じてくれるようなマーケティング戦略、彼らの不得意とするところをカバーするためのアライアンス戦略などビジネスモデルキャンバスの観点からも作成していきました。
そして特定の顧客におけるトライアルリリース(PoC)計画の策定及び実行をし、トライアル結果をサービスに反映して正式版のサービスのアップデートを行いました。

・コンセプト策定とは
サービスを誰に届けるのか、誰がどんなことで困っているか、どんなあるべき姿(tobe像)に至りたいかを見立てることです。
今回はデータを活用して新規ソリューションを企画するという目標はあったものの、顧客側で解像度がかなり荒い状態だったので今あるキーワードやテーマをもとにコンセプトを策定することがとても重要であり、とても苦労しました。

ーコンセプト策定をするのに期間ってどのくらいかかるんですか?
4~6か月ぐらいかけてますね。
ここの作業において重要なのは顧客の脳内を引っ張り出してそれを整理するということなんですが、その際にいろいろな要素があります。
例えば誰にサービスを提供するのか?コアとなる課題って何?提供価値をどうするのか?などですね。
これって文面にすると
「ターゲットを見つけて課題ニーズを特定」→「課題を解決できる提供価値を特定」→「サービスメニューに起こす」
このようにワンストップで構築できるように見えるんですよ。
でも実際はこのステップを何度も何度も反復する必要があって、
顧客の脳内を引っ張り出しながらこの提供価値を考えていくと、それまで視野に入れていなかったけどこっちはターゲットにしなくていいの?などとターゲットが増えることがあって、そうするとそこの課題に対するニーズは?…
と、やはりとても重要な作業なのでここには時間はかけてますね。

実は以前はこの作業を1,2か月ほどで終わらしていたんですよ。
けど顧客はこの作業をサクッと終わらせることに不安を覚えることがあって、しかも企画するなら自分たちでも作りたいって思うじゃないですか。
双方の考えを尊重するためにもここはしっかりと時間をかけることが大切なんだと改めて気が付きました。


ーいろいろなやり取りをする上ではやはりクライアント先に行って何度もアイディエーションを繰り返すんですか?
そうですね、何度もオフィスに伺いました。
ホワイトボードに付箋を貼って情報の洗い出しをしたりもしました。
そうすることでそこから派生していく面白さもありましたね。
信頼関係を築けると顧客からいろいろな情報が出てくるので、最初のチーミングは結構重要でした。

ー相手の話を聞きだすのって難しいじゃないですか、未経験で始めるとするとどのくらい時間かかるんですかね?
自分に親和性のある領域だとすぐにでもできると思うんですが、それでも3か月から半年ぐらいはかかってしまうと思います。
相手から情報を引き出すのには、いかに自分が初期仮説を持っているかがかかってくるんです。
漠然とした質問にはやはり漠然とした答えしか返ってこないので、それ以上深まらない、いわゆる絵に描いた餅みたいなコンセプト企画にしかならないんですよね。
なので自分の中で仮説を作って持ち込むこと、これがとても大事だと思います。
それができると相手の脳内を引っ張り出すことができるので自分が得意な領域だと初期仮説が立てやすいのかなと思います。

ーその仮説をクライアント先にもっていく前、社内で議論するかと思うんですが、そこにはどのくらい時間をかけるんですか?
人数規模にもよるんですが、今回は私とアンダー1名だったので、最初のMTGを終えてから1日で初期仮説を構築&アップデート、その2日後にはもうクライアントMTGでした。
期間としては3日ですかね。
私一人でアサインされた場合は自分の脳内で構築しちゃってます。(結構パワープレイなところもありますね笑)

ーそこは規模感にもよるって感じなんですね、ありがとうございます。

最後までお読みいただきありがとうございました!
今回はプロジェクト開始の背景・内容についてご説明いたしました。
次回の投稿ではプロジェクトを進めるうえで苦労したことや学び、未経験コンサルタントが覚えておくべき心得についてお伝えできればと思います。
次回も是非見に来てください!


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