Goodpatch Anywhereの近況報告
不覚にも体調を崩して眠り続けた週末の成果として、久しぶりに文章を書こうと思います。
どこにいても、デザインの力は証明できる「Goodpatch Anywhere」の記事を書いてから八ヶ月、本格的に立ち上がってからは半年が経過しました。外部から見ていると何をやっているのか、はたまたちゃんんと活動しているのかすら危うかったAnywhereですが、先日ようやくGoodpatchのサイトにもAnywhereの存在を主張できるようになりました。
結論から言うとAnywhereの立ち上げはすこぶる順調で、良い意味で期待を大きく裏切っている新規事業となっております。最初は完全に一人で始めたのですが、現在では25人を超える素晴らしい仲間がAnywhereに参加してくれていて、ベンチャーから大手キャリア、メガバンクまで幅広いプロジェクトを引き受けさせていただき、ありがたいことにクライアント様からはほぼ「非常に満足」と言うコメントをいただいている状態です。
働き方としても、フリーランスと正社員の中間のような存在を指向し、自立しつつも組織として振る舞うような面白い世界を創出しつつあります。(この辺はまた記事に書きましょう)
以下は最初のAnywhere顧客という勇気ある役割を買って出てくださったファームノートの本多さんと菅原さん。初回ヒアリングの時から人間的に惚れてました、僕らから見ても最高のパートナーです。
他にも、「プロジェクトを開始した時にはリモートワークに正直、懐疑的でした」とおっしゃっていた方が、プロジェクト終了時には「180度見方が変わりました」と言ってくださったり、「プロジェクト期間に対してのアウトプット量がこれまでに体験したことがないレベル」とのお言葉をいただいていて、この働き方の将来性に大きな手応えを感じています。
では実際どんなことをしているのか
Anywhere開始直後のテーマは、リモートで行うUXデザインは可能かどうかと言うレベルからスタートしました。
ちょうどFigmaが一部界隈で盛り上がりを見せていたタイミングだったので、figmaの世界に飛び込みました。正直それまで使ったことはなかったのですが、信頼できる人たちがすでにデザインで使っていたのは知っていたので、まあ大丈夫だろうと思って突っ込んでいきました。詳しくはメンバーのnoteを参照してくださいませ。
何よりも嬉しかったことはこうやってFigmaをハックしてウォールーム化したり、ワークショップ会場とすることを、メンバーが自発的にどんどんチャレンジしてくれたことです。チームメンバーを信じて、やっちゃいましょうって言っているだけで、こんなに新しい世界が開けるなんて想像していませんでした。
Anywhereにおける考え方の基本
唐突ですが、デザインプロジェクトにとって本当に必要な事とは何でしょうか。怒られないような会議をする事でしょうか、来週までに素晴らしいアイディアをひらめくことでしょうか、作ったデザインの正当性を誰かに納得させるために膨大なコストを払う事でしょうか。
現状の僕の答えは「ターゲットに対する学習を得る事」がもっとも大切な事だと考えています。ユーザーにインタビューをしようとか、観察をしようとか、プロトタイプをぶつけてみようとか、リリースをして早くユーザーの反応を得ようとか、そういったことに全てのパワーを集中させるべきで、それを阻む全てのことを見直すべきなのです。
そのためには「速度」がものすごく重要なファクターです。多くの場合、速度は質を高めます(異論はあると思いますがそのバイアスこそが僕らのチャンスです)。自分の作ったものがリリースされるまでのスピードを圧倒的に早くするためにできることはないかを考える必要があります。
チームの認識がずれないようにリアルタイムに作業を共有できないでしょうか?意思決定者を作業の場に巻き込めないでしょうか?時間がなくて追い詰められた時に偉い人の隣に行って作業したりしないでしょうか?どうして普段はできないのでしょうか?
その結果として、「宿題」と「会議」は極力無くそうと言うことになるのではないかなと考えています。
そして、それができないのは心理的安全性が低いからと言う仮説に基づいてキックオフの時には心理的安全性の効用を信じるチームになる事をもっとも重視しています。クライアントも含めて、一つのチームになることが何よりも大切です。
そんなの誰もができるわけじゃない
と、そんなことを言えるのは一部の優秀な人だよと言う声が聞こえてきますね。そんなのを個人レベルでやるとリスクが大きすぎて無理だよ、自分の組織でさえ変わらないのに、と。そこにGoodpatch Anywhereのアドバンテージがあります。
なんの後ろ盾もない場合、目の前の仕事をなるべくリスクなく完遂するのが第一目標になってしまいがちな現実は確かに存在しています。しかし、デザインの仕事は本質的には可能性を広げるものだと思います。仕事を終わらせるために仕事をする状況に追い込まれていないでしょうか。やりがいのある大きなクライアントであればなおさらです。チャレンジできない環境では自分が確実にこなせることばかりをやるようになってしまい、成長もしにくくなってしまいます。
しかしGoodpatchチームとして活動するから安心してチャレンジできる状況がここにあります。これを存分に利用してほしいと思うわけです。
Goodpatchがこれまでに積み重ねてきた経験から有効だと思う手法を、ゼロから組織を作りなおし、リモートワークという制約を取り入れ、より実験的なスタンスで追求できているのが現在のGoodpatch Anywhereです。Anywhereはチャレンジすることに関して最もゆるい組織でありたいと思います。
そんなチャレンジをしながら「こんな風に仕事ができるとは思ってなかった」「チームで働くのがとても楽しい」とメンバーが楽しんでくれているのが事業責任者としては本当に嬉しいです。
このリンクを貼りつけながら、あー、僕は楽しく働いてくれるデザイナーが増えるのが嬉しいんだなぁと思いました。応援されたり、時には嫌われたりと忙しい弊社ですけど、誇りを持って楽しく働ける人を増やすって少なくとも正義だと思うので、これからも頑張っていきたいです。
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