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品質管理業務をDX化するための考え方
なぜ品質管理のソフトウェアはないのか
品質管理システム(以下、QMS)を管理するためのソフトウェアは、一部の業務だけなら見つかりますが、QMSの業務を全て網羅するソフトウェアは見つかりません。
(検査やSPC(統計的工程管理)に特化すれば、いくつかありますが。)
その理由は、品質管理は業種や企業毎にソフトウェアに求める仕様が大きく変わるため、どの企業でも使えるソフトウェアの開発が難しいからではないでしょうか?
例えば、会計のように、どの企業でもある程度同じことを管理する業務のソフトウェアでしたら、弥生、freee、マネーフォワードのようなソフトがあります。
品質管理のDX現状
品質管理のためのソフトウェアがなければ、DX化のためのハードルが高くなります。
どうなるか?
アナログ(紙)で管理したり、Excelなどの汎用ソフトウェアで管理することになります。Excelは何でもできる汎用性の高いソフトウェアであるがゆえに、利用者によって業務内容にアウトプットにバラつきが生じます。
また、複数でのデータ共有は苦手となりますので、小規模な事業ならまだしも、ある程度の規模があると大きな業務効率化は望めません。
品質管理のDX化には多かれ少なかれ自社での開発が必要となります。
そのため、品質管理のDX化は資金や人材のある大企業では、ある程度できていますが、中小企業では、ほとんどできていないです。多くの中小企業ではWordやExcelで作った書類を印刷して使ったり、場合によっては、手書きの書類で管理しているところもあります。
品質管理のDX化のために
以前はDXのために業務システムを開発するには莫大な予算が必要だったため、大企業でしかできませんでしたが、現在は低価格でもDXのための業務システムを開発することが可能となりました。
そのため、比較的小規模の事業でも業務システムを作ることができるようになりました。むしろ、小規模だからこそ、状況の変化に素早く対応して効果的なシステム開発ができます。
ノーコード・ローコードのシステム開発
近年はプログラミングが不要(もしくは最小限)で業務システムが開発できるサービスが多くあります。
大きく分けると下記の2種類のサービスがあります。
ノーコード:プログラミングが不要でシステム開発ができるサービス
ローコード:最小限のプログラミングでシステム開発ができるサービス
特に、クラウドサービスは契約して即使用できることと、自社でサーバー管理など不要なため、小規模なシステム開発に向いています。
有名なものとしてサイボーズの「キントーン」などがあります。
(キントーン以外にも様々なサービスがあります。)
あなたの業務に最適なノーコードまたはローコードシステムを選定して業務内容に合わせたシステムを自社で開発することでDX化を進めることができます。
業務内容を理解している利用者が開発をすれば、要件定義を理解しているためスピーディーにシステム開発をすることができます。
アジャイル開発
品質管理のためシステムを構築する上で、もう一つ抑えるポイントがあります。それは、開発方法です。
システムの開発方法は大きく分けると「アジャイル開発」と「ウォーターフォール開発」の2種類があります。
アジャイル開発
最小限の機能を実装したらリリースして、頻繁に仕様の変更(改善)を行う手法です。頻繁に仕様の変更があるシステムの開発に向いています。
ウォーターフォール開発
システム開発のプロセスを一工程ずつ確実に実施する方法です。要件定義が明確で更新頻度が少ないシステムの開発に向いています。
頻繁に更新するシステムには向いていません。
品質管理のためのシステムを構築するならば、アジャイル開発が向いています。理由は頻繁な仕様変更が生じる可能性が高いからです。
特に、取引をしている顧客が独自の品質管理システムを要求している場合は、顧客の要求が頻繁に変更・追加されることがあります。
顧客の要求に答えるためには、タイムリーにシステムの仕様変更する必要が
あります。
まとめ
品質管理のDX化は、ノーコード・ローコードのプラットフォームを利用して自社でシステム開発するとスムーズに進めることができます。