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インスピレーションの湧きでるところ|手軽な撮影でイン・アウトプット
こんにちは。
Qlip(株式会社クリップ)のデザイナーの神宮です。
みなさんは、日頃どんなものからインスピレーションを得ていますか?本や映画、アート作品、SNSなど、インスピレーションの源泉は様々ですよね。
今回は、そんな多様なインスピレーション獲得方法の中でも、「写真を撮る」ことにフォーカスを当てて、僕自身が実践していることをご紹介します。
![](https://assets.st-note.com/img/1719457772459-2C0SNyHgEm.png?width=1200)
写真でできる3つのこと
写真というと、思い出を記録したり、コミュニケーションツールとして使ったりすることが一般的です。もちろんそれも大切な要素ですが、実は写真には、自己表現や楽しみ、そしてインスピレーションを得る、という側面もあります。
【その❶】 アイデアの種を見つける
デザインの仕事をしていると、「自分の視点」や「センス」を磨くことが重要になります。写真には、日常の「ふとした気づき」を瞬時に形に残すという力があります。街中で素敵なデザインをみつけたとき、展示会で作品に隠された要素をみつけたとき、日常に潜む非日常をみつけたときなど、「おっ」と思う瞬間を写真に収め、そこからインスピレーションを得ることができます。
【その❷】 自分の視点や感情を表現する
構図や光を意識してきれいな写真を撮ったり、ユニークな写真を撮ることで、自分の視点や感情を表現することができます。また、写真自体を作品として制作したり、発表することもできます。
【その❸】 手軽にアウトプット
インスピレーションを得るためには、まずインプットが必要です。しかし、インプットからアウトプットまでには、時間と労力がかかります。
写真は、スマートフォンで気軽に「ふとした気づき」(インプット)を「絵」(アウトプット)として残すことができ、手軽にインプットとアウトプットを同時に行うことができます。
僕が写真を撮る理由
3つ、写真でできることを挙げてみました。
では、なぜ僕個人はインスピレーションを得るためのひとつの手法として、写真を使うのかと言うと、上記で挙げた3つめの、「手軽にアウトプット」ができるためです。
とくにデザインを生業としている人は、「自分の視点」、言い換えると「センス」を磨くことがとても大事です。そのために、日々さまざまなインスピレーションを得て、アウトプットへ昇華します。
この点で注目しておきたいのは、
「インスピレーションを得る」というのは、基本的に「インプット」であるということです。ここで得たインプットは、仕事や自主制作などにアウトプットとして昇華されていきますが、アウトプットへ行き着くまでには、多少の時間と労力が掛かります。
この、「時間と労力」を掛けずに、手軽にその双方をおこなえるひとつの手法が、写真だと考えています。上述したように、ふとした気づきは「インプット」、それを形として絵にするのが「アウトプット」、という考え方です。
どんなカメラを使う?
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おすすめのカメラ
じゃあ、どんなカメラで写真を撮るのか?ということですが、個人的には、「手軽」であればなんでも良いと思っています(画質も含めて)。
一番のおすすめはもちろんスマートフォンです。手軽に持ち運びできて、日頃から操作に慣れているので、すぐカメラを使えます。
また、コンパクトカメラもおすすめです。
そのなかでも、RICOHのGRシリーズは手軽で手になじみやすいため、特におすすめです。森山大道さんも愛用しています。
GRシリーズは、僕が社会人1年目のときに今でも尊敬する先輩デザイナーに推められてから、ずっと使っている愛用機でもあります。
おすすめしないカメラ
一方で、一眼レフやフィルムカメラは適していないと考えています。理由としては、重くて大きく、持ち出すのに少し決心が必要になるからです。
個人的な経験則ですが、一眼レフなどの高級なカメラを持って外出するときは、「写真を撮ること」が目的の1つになってしまい、そこに力が入ってしまうので、「ふとした気づき」に気付けないことが多かったです。
なので、おすすめは片手で操作できて、手軽なスマートフォンやコンパクトカメラ類になります。高価なカメラにこだわるよりも、「ふとした気づき」を写真におさめることに重点を置くと良いです。
好きな写真家や作品を見てみよう
「ふとした気づき」は、さまざまな要素から連想して感じるものだと思います。例えば、「あ、このシーン、有名な絵画で見たことあるな」とか、「メッセージ性のある被写体だな」とか、多種多様です。
普段別の方法でインプットをしていること(展示に行ったり、本を読んだり、ネットで検索したりすること)は、撮る写真に対しても、構図や色味、全体感の仕上がりなどに関係してくる部分があるので、デザイン視点で見てもおもしろいです。「あぁ、これはあの作品に影響されたんだな」とか、「あのときのプロジェクトにこう活きたな」とか、振り返ると記憶や思い出となって、復習にもなったりします。
以下に、僕が撮り溜めてる写真の一部を公開してみます。
写真はすべてiPhone(化石化しつつあるiPhone7)で撮っています。
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![](https://assets.st-note.com/img/1719457260191-JZVzeQRbP9.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1719457563522-tW4ujFDMjO.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1719803301708-7BFqgwjXXG.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1719803462694-tFbhkESFMS.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1719803794223-pvLZXX5r4X.png?width=1200)
終わりに
僕は、普段この「ふとした気づき」を大切にしています。「おっ」と思う瞬間、つまり感動する瞬間は、クリエイティブな思考を微量ながら高めてくれる時間だと思っています。
写真でインスピレーションを得ることは、誰でも簡単に始められるクリエイティブな方法です。普段なんの違和感もなく生活に溶け込んでいる写真は、クリエイティブ力を気軽に高める楽しいツールに変貌します。
デザインセンスを磨く方法のひとつとして、
ぜひ、日々のインプットに取り入れてみてはいかがでしょうか。
次回は、
どういったアプリで撮るのか、どういった加工を施すのか、どういったシーンでカメラを出すのかなど、より具体的な手法を紹介する予定です。
Qlipでは、こういったインスピレーションの獲得や日常のインプットを、積極的に推奨しています。クリエイティブな仕事に興味がある方は、ぜひ一度、お問い合わせください。
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