ポストに入れる、その手は
アメリカのポストの色は青、フランスのポストの色は黄、あたかも外国ではポストの色が日本と違うと説明されることが多いが、実際のところ赤色の国の数の方が多い。
閑話休題。
私は、ポストに郵便物を入れるそのシーンが好きだ。
例えば、自転車に乗りながら横着して投函するシーンとか。
他人がしているところを見たのは今日が初めてだったんですけどね。
その中でも最も好きなのは、やっぱり子供や若者がポストに投函する場面だ。
存在は知っていても普段使わないポスト、入れ口が2つあってどちらに入れればいいのか戸惑っているその瞬間。
普段ポストを使わない人が投函するこの年明けの時期だからこそ見れる光景なのかなとは思うのですが。
封筒を投函したい人が最初に思うのは「封筒ってどっちに入れたらいいねん」という話。郵便物の理解をしていれば、定形は左、定形外は右と分かるわけですけども……知らない人にとっては謎なわけですし。
そんなわけで今日の帰り道。
小学生っぽい子がポストの前に立ち尽くしていた。
このような場面を見ると私は声をかけたくなってしまうのだ。
自転車に乗っていたので叫んだ格好となったのだが、今思うと一回止まって話を聞いてみたかったな、なんて思う。どちらにしても微笑ましいが。
さあ、その子が持っていたのは便箋を入れるタイプの封筒だった。
誰宛の内容はどんなものだろうか、そんな想像に耽る夜も悪くない。