学術会議はどのように首相の介入を許したのか

こんな投稿が、気象学者の増田善信氏と思われる人物によってなされています。日本学術会議が自民党政権のもとで、大政翼賛的な方向に押しやられていく第一歩についての貴重な証言です。公明党というのがどういう政党であるかも、よく窺われます。すでに1960年代には、小田実氏のような敏感なひとは、創価学会はファシズムだと明言していたものでした。

私は元・日本学術会議会員、しかも公選制で選ばれた最後の会員である。1982〜83年は、学協会(原文ママ)からの推薦制への変更の可否に大揺れ揺れて(原文ママ)いた。ほとんどの会員が学術会議の独立性が壊されるとして反対した。しかし、当時の会長伏見康二氏(後に公明党参議院議員)が、最後に会員の投票で決めるかどうかになった時、会長に任せてくれと言って結局政府案を飲んでしまった。しかし、その時の条件が「学術会議からの推薦者をそのまま任命する」となったのである。そもそも学術会議は、前の戦争の時、科学者・技術者が軍に協力したことを反省し、二度と科学を戦争には使わせないことを誓ってつくられたものだ。今回の政府による会員の任命拒否は、日本学術会議の根幹にかかわることで、絶対に認めることはできない。直ちに展開し、推薦者105名全員を任命すべきである。

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