【 ビール飲みつつブログを書く 】 『 中国は交渉文化だなあ 』と改めて学んだ出来事
1. 自己紹介
こんにちは。
日系企業(化学メーカー)で研究開発を8年、いまは上海で技術営業をしている37歳の会社員です。技術系会社員の傍ら、作家活動をしており、『 タイの小学校と塗り絵授業 』や、『 インドネシアのボードパーク建設にアートで支援 』など行っております。
本日は、私の趣味であるビールを飲みながら、日々学んでいることについて『 ブログ 』を書きましたので、その御報告をいたします。
2. 【 ビール飲みつつブログを書く 】 『 中国は交渉文化だなあ 』と改めて学んだ出来事
前回は、週に一度の休刊日ということで、日頃の中国生活をご報告する『 今週のマガジン 』をさせていただきました。こちらです。
本日は『 中国は交渉文化だなあ 』と改めて学んだ出来事に関して、ブログを書いてみたいと思います。
■ 4/23の上海ロックダウン状況
今、私は上海に住んでおり、目下、ロックダウンの真っ最中でありますが、最近のコロナ状況からまとめてみたいと思います。感染者数自体にはあまり意味がないとは思いますが、ご参考までに、です。
新規感染者(症状あり) 2736例
新規無症状感染者(症状なし) 20634例
この数字をもう少し分解します。中国では、抗原検査とPCR検査を毎日、あるいは交互に毎日行う訳ですが、この検査で” 疑いが出た人 ”あるいは” 濃厚接触者 ”は集中隔離施設やホテル等に行くことになります。この時点では感染者例としてカウントされません。この集中隔離施設やホテル等から感染者例として出てきた人数がどれくらいかと申しますと、、、
新規感染者(症状あり) 1542例
新規無症状感染者(症状なし) 20490例
そして、前回までの感染者(症状なし)から感染者(症状あり)になった人数は1120例です。
・・・ということで、このロックダウン下の上海市内から検出された感染者数は、それぞれこのような形になります。
新規感染者(症状あり) 74例
新規無症状感染者(症状なし) 144例
どうでしょうか?意外と市中からの症例は少なくなった気がしました。ロックダウンを3週間近く実施していますので、ある意味当然といえば当然ですが(笑)。
ちなみに、私も最近知ったのですが、ある時から、中国の” ゼロコロナ政策 ”は、実は” 感染者ゼロ ”を目標にしている訳ではありませんでした。正確に言えば、” 感染した人が次に移してしまう人の数をゼロにしよう ”という目標に変わっていました。
#実行再生産数
ですので、無症状者や濃厚接触者等を一箇所に集め、そのエリア内だけで完結させれば、理論上次に移してしまう人の数を減らせる、という方法をとっている訳ですね。
#結果として隔離施設はパンパンです
#20万人以上がいるとの噂
以上が数字ベースでの現状です。そしてここからが今日のテーマのお話です。
#PCR
■ マンション共同購入が禁止されたけど・・・
ここ最近、『 ロックダウンでもう3週間近くみんな隔離されてるけど、なんで市中からまだ感染例が出てくるの?2週間でコロナは無くなるんじゃなかったの? 』といった声が出て、どこからコロナは来たの!?、みたいな議論になりました。
そして疑いがかかったのが” 共同購入物資 ”です。あとは外部からネット経由で購入し、配達されてきたものなどです。この物資にコロナがくっついて、そこから感染したのでは!?、というものです。
#今もこれは言われてます
ということで、市や住んでいるエリアの委員会からすぐさま
『 マンションでの共同購入は中止! 』
という通達が出たのです。そしてこの発表に住民達は素直に応じるわけもなく、意見大爆発です(笑)。
『 じゃあ、生活物資はどう調達するの? 』
『 お年寄りや子供の食べ物は? 』
『 市や委員会は定期的に物資を供給できるの? 』
それはそうですよね、普通にこのまま要求をのんでいると、生活がままならない人は本当に多くなります。ただでさえ自由に物を購入できないわけですから、文字通り、死活問題です。
そんな中、住民の一人がこんな提案を。
『 市や委員会の言い分はわかりました。ただ、問題点は” 物資にコロナがついていてそれが消毒されていないこと ”ですよね?であるならば、住民が自分達で防護服を用意し、消毒キッドを準備し、入ってきた荷物全てを消毒する体制を整えます。全ての物資に関し、消毒したものを届ける仕組みにしたら問題ないですよね? 』
という提案です。言い換えれば、” 交渉 ”です。
社会主義国家の中国、果たしてこの要求が通るのか・・・とグループチャットを見ていたところ、委員会からはこんな返事が。
『 そういうことであれば、団地入り口で物資の消毒を行い、その後マンションの1Fロビーでさらに消毒を徹底してください。その上で、仮に感染者が出た場合は、団体購入を行なったリーダーが責任をとってください。そういう対応であれば、委員会は管轄外ですから(何も言いません)。 』
と、暗にOKを出してきました。交渉成立です(苦笑)。おそらく、これは上海市内、全ての区で同じようにできるかと言われれば、難しいのでしょうが、少なくとも、要求を出し、交渉することはできるのだなと感じました。そして、話を聞くだけ聞いてくれる。『 こういうマニュアルがあるから絶対無理です 』というようなこともあるかと思いますが、意外と交渉に乗ってくれるんだなと思いました。
#ロックダウンでこんな気分
後から聞いたのですが、中国は比較的交渉の国で、交渉次第で色々と事が進んでいく、政府への申請が進んでいく、そんな国のようですね。今回の一件で、しっかりと私も学びました。
以上、ロックダウン中の上海からお届けいたしました。
今後ともよろしくお願いいたします!
3.【 ビールの御紹介 】
#ビールのデザインは素晴らしい
いよいよビールストック無くなりました!!!
#ヘルプミー
以上、今週もお疲れ様でした!
今後ともよろしくお願いいたします!
頂戴いたしましたサポートは、インドネシアやタイの子供たちに塗り絵本を送るための活動資金に活用させていただきたいと思っております。 何卒よろしくお願い申し上げます。