”コンピューターにはアフリカが足りない”と 偶発を拾う旅に出て 根源的なスピードで疾走した先に見えたものは ”最も古いものが 最も新しい”ことを 感じさせてくれる未来だった
2020年9月16日
そんな言葉が空から降って来る ターニングポイントとなった
2019年9月17日
の仕事から
ちょうど365日目
ひとつの創作の長い旅に
一区切りをつける時が来た
21stアルバム『takteq reta/ タクテクレタ』
全世界配信および全国発売
タクテクレタとは:
”今沢カゲロウ”という仕事の名前以上に 自らの存在とパフォーマンスの色彩やスピード感に近い50音の選択と この世界の衝突や軋轢の中でもしなやかに融和しながら表現していく音を象徴する オルター・エゴ的な50音6つ
そのアルバムタイトルは早々に昨年の12月には決まっていて
そこからひとつひとつが組み立てられていった
このアルバムのレコーディング行程は大きく分けると3つの節から構成されている:
① アフリカ・ルワンダ現地で 今までの今沢カゲロウをバインドしていた要素から可能な限りフリーになり ”オープンマインド”な精神と”生への○○”だけで日々を過ごしていた時期
② ルワンダから国内のバンドレコーディングの為に帰国して以降
緑 碧 だったルワンダの自然から
白 藍 だった北海道の真冬と極寒の景色へ
③ コロナ禍以降のポストプロダクションの長い時期に向き合った自分自身と対話しながら他の創作と連動させてつくっていた時期
それぞれの歓喜 甘美 幻想 希望 絶望 あたりから
クリエイティヴィティにつながり
年中通して気温がほとんど変わらないという
ルワンダの首都・キガリの25度前後から
マイナス25℃が気がつけばプラス35度を超える環境へと
ダウンジャケットをハンガーにかけたままのレコーディングは
気がつけばTシャツ1枚に服装が変化
3、4か月先以降の公演スケジュールが
パズルのピースのように埋まっていたかつての活動からは
考えることが出来ない リスキーな活動形態に
自らを放り込む
明後日の事でさえ
明日の出会いによって決めるという
かつての自分では有り得なかった
偶発を拾う旅の連続
偶発的に拾うからこそ
その瞬間に気になったことへは
アンテナを研ぎ澄まし
全てその場で狩っていく
堕落に見えそうな外観を
垂直に上昇させていく
これならどんなに精力的でも 自然な動きなので
心と身体にストレスを感じることもない
座右の銘もたくさん生まれた
特に印象深いのが
「最も古いものが 最も新しい」という言葉
ここでの古いものは
懐かしい音楽などではなく
雲や山や湖の意味だが
この言葉によって
『タクテクレタ』の音楽性の着地点が
イメージできるきっかけとなった
そんな作品も
クラウドファンディングでサクセス後
最初に支援者たちに完成品が送られ
本日からようやく世に放たれることになる
全国の百貨店にテナントとして入っている
135カ所の楽器店の店頭では
『タクテクレタ』の映像がデジタルサイネージとして流れ
135カ所の楽器店の店内では
『タクテクレタ』をオンエアする小番組の放送が流れ
いわゆるポピュラーミュージックのような展開で
異彩を放つことになる
先のことはわからないが
ひとまずこの旅は終わりをむかえ
明日の2020年9月17日には
新たな発表をする
ことになる
何も持っていなかった私に
大きな気づきを与えてくれて
活動の可能性を与えてくれた
関係者各位 支援者の皆さん
ありがとうございました
私は次へ行きます
今沢カゲロウ