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祖父の話

祖父の弟さんから聞いた話

群馬で生まれ育った祖父、第二次世界大戦の時に徴兵されたけど体質(おそらく身長)で引っかかり横須賀の工場に飛ばされた

終戦して群馬に帰ってきた祖父は横須賀で悪い遊びを覚えていてしっかりグレていた

小さな町だったので一人グレ散らかしていた祖父はめちゃくちゃ目立ち、生真面目な兄と度々喧嘩していた

ある時喧嘩がヒートアップし、兄が祖父に薙刀を向けた、弟はまずいと思って二人の隙をついて薙刀を取り上げて、家の外の田んぼに投げ捨てたそう、薙刀て笑

近所で東京の製紙工場の求人を見かけて、応募したら受かって上京。
工場で働いたり土木やったりして、稼いだお金で夜遊び散らかしたらしい
深川の居酒屋で出稼ぎ奉公していた祖母と結婚して、今の家の場所に自分の小さな工房を建てて一階で製紙の仕事、2階で生活していたそう

工場で働いていたせいで耳が遠くなった、私が生まれる頃はもう補聴器つけてた

世帯を持ってからも酒癖が悪くて、近所で死ぬほど酔って帰ってきて祖母がキレまくっていた(これは私も覚えている)

私が小学生の時に亡くなっているので、正直祖父との思い出はあまりない。
でも私が遊びに行くといつも喜んでくれたし、めちゃくちゃ優しかった記憶がある。
こうして間接的にだけど祖父のことが知れてちょっと嬉しい、そんな夜

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