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映画『ミスト』レビュー

こんにちは、虫全般苦手なのですが、もし虫がいまの10倍大きいサイズだったらむしろ動物のカテゴリとして可愛いと思うんですけど、皆さんはどう思いますか?

14本目の映画は2007年公開の『ミスト』です。

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後味が悪い映画ということだけしか知らず、ずっと気になっていたので観て見ました。確かに後味は悪かったです。『あーーーー!!!これはしんどい!!!』って感じでした。

あらすじとネタバレ(画像あり)

激しい嵐が過ぎた翌日、デヴィットと息子のビリーは嵐で車が壊れてしまった隣人のノートンを連れてスーパーマーケットに買い出しに向かいます。同じように買い出しのため多くの人がスーパーに押しかけており、デヴィットとビリーはノートンと別行動を取り買い物を続けていました。すると突然町中に聞こえる音量でサイレンが鳴り、山の方から濃い霧がおりてきます。そして血を流した男性が店内に駆け込み、霧の中に何かいるからドアを閉め店から出るなと叫びます。

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もちろん男性の話を真に受けない人もおり、店員の若者が裏のシェルターを開けてしまったために謎の職種のようなものに連れ去られてしまいます。それを目の当たりにしたデヴィットはノートンをはじめとする他の客に霧の中にいた得体のしれない生き物の話をしますが、ノートンは信じようとしません。また地元で変わった人として有名なミス・カーモディは旧約聖書を現状と照らし合わせ、今晩何かが店内に侵入し誰かが犠牲となると預言します。その後ノートンをはじめとするデヴィットの話を信じない人たちは店を出て行ってしまいます。

そしてその夜、巨大な虫のような生物とその生物を捕食する空を飛ぶ生物がガラス窓を破り店内に侵入します。虫に刺された女性と、松明の炎で火傷を追った男性が命を落とします。このことによってそれまで相手にされていなかったミス・カーモディのまわりに彼女の信者が集まり始めてしまいます。

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このままスーパーに閉じこもっていても死んでしまうだけだと考えたデヴィットは、自分の車で山と反対の南へ向かうことを決意します。ミス・カーモディと信者に行く手を阻まれますが、店からの脱出に成功し、南に向かって出発します。

しかし一向に霧は晴れず、見たこともない巨大な生物が歩き回っているのを目の当たりにした一行は生きる気力をなくしてしまいます。車内には5人おり、デヴィットの持つ拳銃には弾が4つ入っていました。デヴィットは自分以外の4人を拳銃を使って殺害し、自分は車から降りて何かが自分を襲うのを待ちます。すると突然霧が晴れ、軍や救急隊員などの車の列がデヴィットの前に現れます。

霧とモンスターの意味を考える

かなり有名な映画なので、考察サイトも多いだろうと考えいくつかサイトを見て回りました。一行が生きることを諦めデヴィット以外が自殺した直後に霧が晴れることから、『最後まで希望を捨ててはならない』といったメッセージが込められているという考察が多かったです。

個人的に考えたことをそれに付け加えたいです。映画冒頭から終盤までかなり多くの人が死んでしまうのですが、モンスターに殺されてしまう人はみんな『生きたい』と思っています、当たり前ですけど。しかしデヴィットが『もう死んじゃっていいや』と思い霧の中に入った途端霧は晴れます。なんだか霧や霧の中にいたモンスターが人生において突然起こる事件のように思えませんか?どんな生物がどこに隠れているのか全くわからないコントロール不能な状況が、私にはなんだか人生そのもののように見えました。最後のデヴィットのみが生き残るシーンはこの『コントロール不能』なところを強調するためにあったのではないかと思うのです。

つまり私個人としては、『人生において起こる予測不能な出来事に期待するな』と言ったメッセージが込められているのではないかと考えています。あくまで個人的な解釈なので悪しからず

感想

『胸糞映画』ときいていたので身構えていました。確かに後味は悪かったですが、胸糞ほどではなかったです。ただかなりグロかったのでそういったシーンを観るのはメンタルにこたえました。人がたくさん死ぬ映画はあまり得意ではないです。ポスターからはこんなにたくさんの人が死ぬなんて読み取れません。ひどい。

こういう映画って意外な人が生き残りがちですよね、おばあちゃんとか。

話が急に変わるんですけど、私の中で胸糞映画ランキング不動の一位の映画があります。いつか何かの映画が塗り替えてくれることを期待してます、機会があれば記事にしたいのですが、記事を書くためにもう一度見るのはちょっと、、、笑

それではまた、再见👋


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