2/29 句点のない冬

ここしばらくの生活は句読点を打たず改行もせず書き続けていく文章のような気がしていて、それを利き手とは逆の手で書き続けているからうまく書けなくて苦しいし、でもときどききれいに真っ直ぐ書くことができて嬉しいこともある。
少しでもオールを握る手を緩めたらすぐに渦に飲まれそうなぎりぎりの波際をボートで漕いでいるといった方がしっくりくるだろうか。ずっと揺れているから不安なのだ。
その不安を見て見ぬふりして、時間の流れるままに仕事をして、ごはんを食べて、シャワーを浴びて、寝ている。
長い冬がまだ続いている。

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