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アメリカ音楽界の最後の首領(ドン)、巨匠、天才プロデューサー / クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)

2024年11月3日にアメリカのミュージシャン、プロデューサーであるクインシー・ジョーンズが逝去した。御年91歳。彼はアメリカ音楽業界の最後の首領(ドン)として、クリエイターとしてまたビジネスマンとしてその才能を遺憾なく発揮した人生と言えるだろう。 若くしてライオネル・ハンプトン・バンドに加わり、後にアレンジャーとしてデューク・エリントンやカウント・ベイシーなど当時一流のジャズマンたちと一緒に仕事をすることになる。クインシーは音楽史を築いた伝説のジャズマン達と時代を共有した

6年間という短い活動期間で強烈なインパクトを残したイギリスのボーイ・バンド / ワン・ダイレクション(One Direction)

2024年10月16日、思わぬニュースが飛び込んできた。なんとワン・ダイレクション(以降1D)で活躍したシンガーのリアム・ペインが亡くなった、と。 突然の訃報に1Dのメンバーや関係者はもちろん、世界中で愛されてきた彼のファンは深い悲しみに包まれていることだろう。Qello Japanでも人気のコンテンツであり、亡くなったリアム・ペインへの追悼の意味も含め、改めて1Dをフィーチャしたいと思う。1Dは2010年イギリスの人気オーディション番組「Xファクター」をきっかけに結成。メ

世界一有名なグラミー賞受賞SAXプレイヤー / デイヴィット・サンボーン(David Sanborn)

名実共に最も有名なサックスプレイヤー、デイヴィット・サンボーンが2024年5月に他界した。 自己のアルバムでは6度グラミー賞を受賞したプレイヤーだ。サンボーンは、1945年米国フロリダ州タンバで生まれ、幼少より小児麻痺にかかりリハビリを兼ねてサックスを始めたのがきっかけだ。10代でアルバート・キング、ブレッカー・ブラザーズを経てその後はスティーブ・ガッド、リチャード・ティ、ローリング・ストーンズ、ボブ・ジェームス、リー・リトナー他に参加し世界TOPの地位を築いた。メロウでフ

頂点を極めたスラッシュ・メタルの先駆者 / メタリカ(Metallica)

2024年2月4日、ロサンゼルスで開催中の第66回グラミー賞で、メタリカが「72 Seasons」により最優秀メタル・パフォーマンスを受賞しました。彼らがグラミー賞を受賞するのは、これで9度目となるが2019年までのアルバム総売上枚数が世界中で1億2000万枚を記録するなど今や押しも押されぬヘヴィメタルという音楽の代名詞と言われるのに異論はないでしょう。 1980年初頭、アイアン・メイデン、モーターヘッドを中心に英国からHMバンドがわんさかとデビューし、このムーブメントに触

It’s only Rock’n’Roll, but I like it! / たかがロックンロール、でもそれが大好き! ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)

2022年に結成60週年を迎え、翌2023年10月20日にはニューアルバム 「ハックニー・ダイアモンズ」をリリースしたザ・ローリング・ストーンズ。齢80歳にして未だに現役でステージを駆け回り、世界中のスタジアムをソールドアウトし、聴衆を熱狂の渦に巻き込むその姿は「ローリング・ストーンズこそが ロックンロール」と言っても過言ではないだろう。 1962年にロンドンでミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、ビ ル・ワイ

古き良き時代のアメリカを代表する偉大なエンターテイナー / トニー・ベネット(Tony Bennett)

2023年7月21日、偉大なるジャズ・ポップスシンガー、Tony Bennett(トニー・ベネット)が96歳の生涯を閉じました。全米アルバム・チャート1位の最年長記録保持者であり、アルバムをリリースした史上最高齢の人物としギネスにも認定されている彼の音楽活動を讃え、少し深掘りをしていこうと思います。 トニー・ベネット/Tony Bennett(本名:アンソニー・ドミニク・ベネデット/Anthony Dominick Benedetto)は、1926年8月3日にアメリカ・ニュ