トルコ経済の希望とリスク
参照元 Turkey looks to weather coronavirus crisis without IMF support by
Laura Pitel
【主旨】
エルドアン大統領はIMFの支援に頼らず、この危機を切り抜けようとしている。大きなデフォルトが発生していない一方で、外貨不足等潜在的なリスクもある
【ロジック】
IMFの支援に頼らず、独自の力でコロナ危機を切り抜ける
トルコは外債は1690億$あるのに対し、外貨準備は840億$しかない
2018年の金融危機の際もインフレや失業が発生したが、エルドアン大統領はIMFのサポートを申請することを拒否した
現在IMFには90カ国以上から援助の申請がきている
pollster Istanbul Economics Researchによると、70%のトルコ国民はIMFと合意形成することに反対している
楽観的な指摘としては民間の Akbank とIs Bank 、そして国営の Vakifbankは再融資を完了し、大きなデフォルトは生じていない
他方で、リスクとして潜在的なインフレの可能性がある
また、全ての政策が失敗した場合、エルドアン大統領が外貨引き出し制限等の資金管理を施行するかもしれない
トルコリラと米$との流動性を高める努力は失敗し、カタールと100億$に相当するカタールリアルで外貨預金を形成することを合意
Albayrak財務大臣は財政赤字削減のため、増税を行うことを検討中
【感想】
私自身が感じている現在のトルコのピークを超えた肌感覚と一致している。他方で、リスクは結構政治面から派生している印象。エルドアン大統領がいつまで続けるか知らないが、大統領が変わった時も相当金融市場が荒れると感じた。
【単語】
weather:切り抜ける (weather a crisisでcollocation)
defy : to refuse to obey a person, decision, ect