【日記】昔の仲間
この間、久しく会っていない友人達と会う機会があって、皆少し変わっているようでいてぜんぜん変わっておらず、昔あった空間がそのまま再現されているようで、楽しかった。
何と当たり前のことを書いているんだろう。
空間には「男の友情」みたいな空気が満ちており、遊びの為に多少無理をするのが当たり前みたいなところがあって、その点は苦手だった。たとえば寝ずに明け方まで遊ぶとか、延々とゲームセンターでUFOキャッチャーをやるとかいったことで、日々そんなことをやっていると自分は疲れやすいので嫌になってきてしまうのだが、いったん何年か置いて一日だけそういう空気が復活するだけであれば、それほど負担にならなくて楽しいだけだ。
一人は信じられないくらい痩せていた。もともと、自分の身体を全く優先せず、仕事があれば仕事をしているし、絶対にやりたい遊びがあれば徹底的にやっている、要は自分をいたわるというようなフワフワした感じが嫌なのだろう。「人間、そのうち死ぬんだから」とも言っていた。健康診断を二年受けていないと言っていた。変わった人だ。仕事もコロコロ変えていてそんな話も面白かった。他人事であれば、なんでも楽しむことができる。
一人は、チャランポランを人にしたような奴だった。後輩で、物覚えは悪いし真面目にやろうとしない。それでいて自分の好きな趣味の話を突然する。自分勝手なのであるが、人当たりが良くてその場では情熱的な、人情的な態度だったりするので嫌われてはいなかった。誕生日にその人からもらったタンブラーを今に至るまで使っている。憎めない奴、という言葉をそのまま人間にこね上げたような奴だ。
一人一人言っていけばきりがなく、そんなのが六人ほどいる。人としての動的編成が強く編み上げられているのだろう。簡単にはほどけない。個性とはそんなものなのだろう。
そんなこともあった。