【日記】道
フェミニズムについて、その中でも方向性が異なっている、ベル・フックスという人の本を、何冊か読んで、理解を深めようとしている。
方向性が異なる、とは、本人も言っているけれども、いわゆるフェミニズムの、いくつかの確固とした、と思われている定説を生み出してきた人たちの、おそらく全体であろう、その人たちに対して、「白人フェミニズム」だとして一挙に斥けてしまう。
なかなか強い意見ではある。白人のフェミニズムは、黒人女性から興るフェミニズムを排斥している、白人のフェミニズムは、その自分たちが担わない母親的役回りを、黒人に押し付けることによって成立している、等々、妥協するところがない。
このように主張するベル・フックスの著書をもって、フェミニズムへの理解の、しかも第一歩としよう、というのは、無謀だといっても良いかもしれない、そのように見える人もいるであろうと思う。
だが、自分はこの道を選んで、またここを辿るとよかろうと、廣瀬純が道を引いてくれたものでもあるので、このまま進んでいこうと思っている。