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日記

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柳流水の日記です。
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2022年4月の記事一覧

【日記】水族館とタイピング

 水族館に行った。以前話題にした、去年九月に買ったイオスキッスMというカメラを、何か出掛ける用事があるごとに持ち歩いて、別に技術のない撮り方で、何枚も写真を撮るのが習慣になっているのだが、水族館でも写真を撮った。しかし、水族館は、屋内では基本的に魚の生存に適するように採光をしているからなのか、暗くて映像が粗くなってしまう。詳しい仕組みは、もう何ヶ月も本格的なミラーレス一眼を使っていながら、わからな

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【日記】楽しみと仕事

 辛い状況も文章に起こして昇華すれば作品になるなどと言う人がいるが、いざ私生活が忙しくなってみると、書くときに漠然と頭の中で広がる想像にブレーキがかかるのを感じる、精神における、歯車の遊びのようなものがなくなる。せめてあったことの報告でも、とまた素人は考えるだろうが、もともと、その日にあったことを豊かに思い出せるというのも、やはり、精神の余裕のなせる業であり、無味乾燥な報告書のような日記を書いてい

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【日記】バリアン

 バリアンという、バリ島をテーマとしたアミューズメントホテルというのか、知らないけどいわばそんな感じの施設に先日泊まった。
 結果からいうと、あまりいい場所ではなかった。
 安めのプランにしたので、もしかしたらそのせいなのかもしれないが、全体的に推して知るべしという感じだった。
 入り口に、水を溜めた壺のようなものがあって、入り口だけでなく各所にあるのだが、そこに造花が浮かべられている。
 派手な

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【日記】日記

 友人が、日記を書き始めるだと息巻いているのを見かけた。日記を書くべき人はもうすでに書いているんではないか、彼ももう四十近かった気がする、義務感から書くんなら何か価値を見いだした方が続くのではないかと思うがどうも強制された感じしかしない、その人はネットに日記を書いているのだが、まあ人のやることにとやかく言うことはないか。
 職場の安全祈願祭というものに、もう二度目になる、参加をした、毎回面白いもの

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【日記】モバイルでキーボード入力

 最近、手持ちのキーボードで、スマホとかタブレットとかで入力する環境を作れるよう、試行錯誤をしていた。先頃、環境がようやく整ったので、こうしていま使ってみている。
 今、持っているHHKB Professional HYBRID Type-Sを、ずっと前だがauからもらった、画面の大きめなタブレットに接続して、そこからかな入力に変換して、この文章を入力している。
 スマートフォンや、タブレットにキ

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【日記】ジャンベと免許

 久しぶりに、前に購入したジャンベを、埃を被っていたケースから出して叩いてみた。ジャンベは、売っているものはサイズがまちまちだが、僕が持っているのは相当大きい方だと思う、値段もそこそこした。しかし、他の楽器に気が逸れていて、下手したら何年か、まるで触ることなく過ごしてしまった。久々に叩いてみると、低い音は「ドゥーー……ン」と長く響き、高い音はカンカン鳴って非常に気持ちがいい。ジャンベを叩いてみたこ

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【日記】古めかしい喫茶店

 嫁と、古めかしい喫茶店に入った。都心のど真ん中にその店はあって、意外な感じがしたけれども、逆に、都心の人の流れがあってこそ、古色蒼然とした、現代に媚びることなく営業してきた店が、永らえるのかもしれないと思い直した。窓の外からカラフルな小口が並ぶようにして、要は雑然と、本が積んであって、何か理知的なものを感じたので入店してみたのだが、そのじつ、それらは全部マンガ本であって、詳細はよくわからないが、

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【日記】春

 すっかり毎日更新から遠ざかってしまった。休みがなんだかんだで潰れてしまうため、とすれば尤もらしい理由にもなるし、別の、前に言った小説を書き終わってから必要になっている作業が重なって書けなくなったと言えばもう完璧である。しかし、本来的な理由は、そこにはないのかもしれない。やる気が逸れている、とでもいうのか、しかしそれにしたところで、やはり表面的な理由でしかなく、そこには理由はないという気もする。い

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【日記】今日のこと

 今日、小説を一作脱稿した。
 そんなにまとまりのあるものではなく、本当に書きなぐったようなものである。謙遜ではなく、というのは、元からそういうものを企図したからであるが、それは計画的にそうなったというよりは、半ばはそうしてしか書けないからでもある。
 まとまりのある小説は、つまらない。
 しかし、まとまりをなくせば、面白くなるというわけではなく、むしろ逆であることの方が多い。それは、そんなに格好

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【日記】散漫なこと

 最近、仕事が忙しくなって私的には何もないので書くことがない。友人で短歌を書いていた人がいて、あまり巧いものでもないと思えたが、これだけ自由に書いても、出来不出来を気にせずに書いても良いのだと思えたという点に関して言えば、得るものがないわけではなかったのだから感謝せねばならない。それとは別で創作文を書いている。締切がもうすぐ迫っているので、急いで書いているのだが、こんな風にしてしか書けないのであれ

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【短歌】

送電線岸辺に咲く花ロバの耳限界集落知恵の輪一つ
剣山を踵で踏みつ萎れつつキハのカーブがきつい鈍行
イタリアのとある寺院で殺人が起きたようだと寝言で言ってら
そのようにしてあることがあるのだという引用を毎日続ける
勉強で萎れた手足を結び付けかるい枝だとガキがへし折る
アサヒのアまで食らい尽く日曜の朝三時から皇室日記へ
文章を書きつつエビを食らいつつたまには味噌を被ってはどうか
ビシソワズの上を歩く神

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【エッセイ】テクストについて

 テクスト論。確かに書き継ぐということは大事で、自分は遺伝子と同じで誰かから書き継がれた(生み継がれた)存在であり、自分で自分の力でポッと出たものではない、自己生産的(自己増殖的)存在ではないとしっかり意識することは大事である(自己生産的、自己増殖的な存在とは結論を急げば神のことである、ハンナ・アレントや西谷修が、科学者が全てオートマトンで地球上を埋め尽くすかのような謎の情熱について、論じている)

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【日記】家

 久しぶりに歩く道を歩いていたら、そこにあったいい具合にボロくなっている家が、完全に取り壊され更地になっていたのを見つけた。
 その家は、そういう家によくあることだがトタン板であちこちを補強し、どこの壁も傾いているような、ツタの絡まりまくった家だった。その時誰かが住んでいたのかわからない、とても住んでいたようには見えなかったがそういう家でも人が住んでいる気配がわずかにあったりすることに驚く。五年近

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【日記】四月バカ

 昔、四月四日がエイプリルフールだと思っていた時期があった。昔といっても、小学校から中学校にかけては勘違いしていたと思うので、けっこう長い期間、勘違いしていた。おそらく、その期間においては、企業が洒落たと自分で思い込んでいるつまらないエイプリルフールネタをやったりはしていなかった。当時は、エイプリルフールを日本語に翻訳して、四月バカと呼ばれていた。ドラえもんか、その他の藤子不二雄漫画においては、そ

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