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安心とは、人の存在を感じること

去年から、美術学校へ通っている。
週一回、4時間ほどのクラスでは、授業がなく各々自由に作品を作っている。
それを見ている先生が、良きタイミングでアドバイスをくれるという現代アートのクラスだ。

私はこの時間が好きだ。
それぞれ違う課題をやっているんだけど、同じ場所で時間を共有している。
これは喫茶店で本を読んだりノートを書いている時と似ている。

自分の課題は一人でやるものだけど、
敢えて孤立せずに、目に見える範囲に他者がいて、同じ空間でそれぞれの課題をやっている
これが、とても安心感があるのだ。

他人の『存在』を意識できるかどうか。

他人の『目』ではなく、他人の『存在』。

私たちは、一人で生きていない。
多くの関わり合いの中で、自分という存在が成り立っている。
でも一人で仕事をしていると、周りと自分がまったく関わってないような錯覚を起こす。
その間違いから目を覚ますために、他者と一緒に空間を共有することって大切なことだと思う。

同じく、場を共有していても、
学校や職場は、ちょっと違うんだ。
なにが違うって、『監視され、評価される』という点。

他者の『存在』ではなく他者の『目』が入ってくる。
これはエネルギーが漏洩してしまう。
人から攻撃されることに近しい。
安心とは真逆である。

大切なのは、『評価』ではなく『応援』や『優しい眼差し』。
それぞれの課題を見守る姿勢

喫茶店の場合は赤の他人だから直接話しかけることはないだろう。
でも人の『存在』を意識するだけで安心感がある。

みんないっしょに生きている。

なにもしなくても、
他者の存在を感じるだけで、安心の世界に移動する。

喫茶店。自由制作をする美術クラス。Youtubeライブもそう。
同じ時間を他者とただ共有すること。
この時間を増やすと、幸福感につながると思う。


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