経験から見出せる 古賀徹氏
筆者が属している武蔵野美術大学大学院造形構想研究科クリエイティブリーダシップコースにはクリエイティブリーダーシップ特論という授業があり、毎週、さまざまな方の活動や考え方を聞くことができる。感想(できれば考察)をアップしていきます。
2020年第6回は古賀徹氏。
お話しされていた「経験から見出せる」を中心に。
まずはメモ列挙。
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ポストインダストリアル
インダストリアル
大量生産
合理主義的機能主義
生産性向上
コンセプト→スケッチ→モックアップ→社会実装
PDCAサイクル
ピラミッド型
マーケティング精密な市場調査
ニーズ第一
Ex.TOYOTA
Just in Time 方式
無駄がなくなる
遊ばない
枠にはめられていく
性能いい
歩留まりもいい
でも枠から抜け出せない
これではもはや新しいものは生み出せない
デザインにおける有機性
有機的 運動の原因が個物の内部にある
機械的 外部にある
アリストテレス
ポイエーシス
Ex.花びら
花びらと種子
製品のプロトタイプは有機性の論理
構想
二つの西洋語から
Design < disegno ≒ invenzione(つくる)(イタリア、バザーリ)
Engineering < ingegnere(イタリア)、ingenium(ラテン語)(ヴィーゴ)
バザーリ
芸術家列伝
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身体性化されたディゼーニョ
二次元のものを三次元にするときは
パース図面
消失点が決まる
見る位置によって形が変わる
下から見る、遠くから眺める
この種の像は一頭身から二頭身余計に高くつくる
遠くのものをでかくつくる
目による判断
Giudicio dello occio
見たときにバーチャルに一番リアルに見えるように
見るときもデザインしている
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構想 Invension
概念→構想→形
概念
清らかな諸概念
こうあるべきだ
こう見るべきだ
構想
変換
形
手が重要
手が訓練されているがゆえに概念は形になる
手が形にしている
外的自然 身体(目、手) 内的自然(魂)
機械論 観察
有機論 構想
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★見るときは目が判断
★つくるときは手が判断
身体が判断している =ディゼーニョ
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構想 engineering
ヴィーコ
バラバラに分離してるもの速やかに適宜に一つに融合する インゼ〜にょ
★鋭敏な人は
互いに遠く離れた異なった事物の間にそれを結びつけているなんらかの類似関係を見つけ出し、自分の足元にあるものを飛び越えて、遠く隔たった場所から自分の扱っている事柄に適した論拠を探し出してくる
人々
足元を飛び越えて=思ってもいなかったような
構想力 ingenium
Engineering
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逆はデカルト
機械論
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論拠 argementum
ソクラテスは死ぬのか
(ソクラテスは頭もいいが身体も強かった
戦争によく行ったり
ヒストリエ)
ソクラテスは である 小命題
はみな死ぬ 大命題
したがって、ソクラテスは死ぬ 中命題
共通感覚に言葉を与える
「ああそうだね!」
論拠=議論 人間の中から常に溢れ出てくる
書いたもの読むのは機械的
何も見ないで心から溢れ出てくるものを紡ぎ出す
媒介項が内側から溢れてくる
それが議論
それが説得的になるのが論拠
聞いている人もどんどん溢れ出てくる
共振
「ああそうだね」
「まさにそうだね」
「それで・・」
つくってる人みると
「ああしたらいいよね」
「こうしたうまくいくじゃん」
共振
人間中心主義としてのエンジニアリング
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invention
全体を生かす第三項を内側から生み出し続ける身体性
Engineering
身体を動かして、見方を変えて、思いもよらなかった解決操作を見出すイマジネーション
科学的データ 外部からの
Ex.絵を描きました
アンケートとる
ここの数値を変えてみた。良くなった
「客観的」=(実はこれも主観)
↓
じゃなくて共鳴し合えばいい
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クリティカ
定規をあてていいか悪いか決める
目標がある
それに沿って動機付ける
外側から飴と鞭で
「科学的」根拠を提示する
中期目標、中期計画、達成度評価
5年後に達する評価がわかってなければいけない
Ex.国立大学の評価
メリハリの効いた人事評価
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トピカ
正しい場所を見定める
鍵を見つける
うまく行っていない何かを
身体性の次元で無意識的判断をする
理解して提出するというよりは
出してから理解するみたいな。
古賀氏の心情
「機嫌よくしてるのが上司の仕事」
にこにこしてる
萎縮しちゃう
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リーダーシップというよりは
クリエイティブ・フォロウィング
あとから決める
状況に生命を通わせる第三項を常に提示し続ける身体性
ウィリアムモリス
手による結合
プロセスだ
誰かがなんかつくる
それをどう活かすか。
どう手を入れるか
それを考える
前の人の手とつながる
パースンじゃなくてピープル
みんながデザイナーでやってく
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要素の全体をつなげて活かすような鍵(第三項)を提示する工夫
Ex.
カレーの味がぼんやりしてたから酢を入れたら味がしまった
→あとからわかる。「ああカレーってこういう状況だったんだ」
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トピカ ≒ビジョン
ビジョン
見えるもの
→社是とかでは未来、どう作りたいかをビジョンとしてる。自分の経験に導かれた、何をすべきか
その時のリーダー像
言い続ける
そうすると付いてくる
楽しい。楽観的
機嫌いい
やらされ仕事
外的要因
じゃなくて、自分が見出したことやってると楽しい
そういうことやってる人は機嫌いいのでは。
ビジョン追ってても機嫌悪い人
リーダーたるもの舐められてはいかん
恐れられてるような人
機械論的な
しかし創造性は生まれないかも
ビジョンは追うもの
↓
というよりは
★自分の足元にぴゅっと出てくる
こういう風にすればいいんじゃないか
ものづくりしてても同じ
★やってれば導かれる。見える
★経験から見出せる
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なんとなく世の中では。。
工業 エンジニアリング
人間 デザイン
エンジニアだって論理的に作ってるわけではない
思いついてばーとやる
工業化社会の影響として
間違った「科学的」という言葉
機械論的、客観的じゃないとだめみたいなものが残存してる
近代的偏見
大学行って設計、マーケティングやる人
そこまでいかなくて言われた通りに作る人
分けちゃった
だから何やりたいかわからない
工学部の研究はこれやっとけと振られてくる
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一方。。
身体を訓練した人は型にはまっていく
得意じゃないところ、弱いところでやってくといいのか
アウェイなことやってるくらいの方が、その分野の常識にとらわれない
限界にチャレンジTOPICA
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根拠がないと心配なのは自信がないから
危ない橋を渡ってみよう
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中庸
=全体最適解
料理の塩加減
ポイント
人により、時間により、食べる順番により時事刻々と変わっていく。
分析的に求めるとかではなく