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女子大生がチベットに行った話
4年前の12月にチベットに行ってきました。
そのときの話をしようと思います。
チベットへGo
まず、チベットに行くのはかなり大変です。
東京からチベットのラサまで、直通の飛行機がないため、何度か飛行機を乗り継がないといけません。移動でおよそ1日かかります。
成都で乗り継ぐ人が多いようです。
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チベットに到着!
チベットは標高3000mにある都市です。(大体富士山と同じ!)
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標高が高いとは聞いていたので、高山病とか大丈夫かな?と心配していたのですが、このときはまだぴんぴんしていました!(そう、このときはまだ…😱)
チベットといえばセンシティブな地域なので、空港から出る前にいろいろと検査させられます。町のあちこちに警察がいることに中国政治の闇を感じました。
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トゥルナン寺(世界遺産)
チベットに到着してそのままラサ(チベットの中心部)に移動し、
世界遺産にも登録されているチベット仏教の聖地・トゥルナン寺に行きました!
さすがチベット仏教の聖地だけあって、
信者の方がたくさんいらっしゃって五体投地をしていました。
五体投地をしている人を初めてみたのですが、その信仰心の強さに胸を打たれましたね
金箔がふんだんに使われていてとても綺麗ですね!
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トゥルナン寺のトイレ
トゥルナン寺のトイレはすごかったです。(ここ本当に世界遺産か?というレベル)
まず、トイレに鍵がない。
次に、並ぶという概念がない。
どういう仕組みかというと、
用を足している間は誰かが扉を押さえていてくれます。
そして、中の人が用を足し終わったタイミングで中の人の呼吸を読んで扉を開け、トイレの中に滑り込み、用を足すという仕組みみたいです。
(ちょっと何を言っているかわからないかもしれませんが、私もトイレに入ったとき何が起こっているか理解できませんでした)
扉を押さえた人が次のトイレをする権利を獲得できるので、壮絶なトイレ扉押さえ選手権が繰り広げられていました…
積極性がないとトイレすら足せない世界なのですね…こわい…
公衆トイレでもトイレットペッパーがあって鍵が閉まる日本ありがてえ…
ぼったくりにあう
トゥルナン寺でチベットの民族衣装を着た方から声をかけられました。
曰く、「お嬢ちゃんかわいいね、1元で髪を結ってあげるよ。」
褒められて調子に乗った私は、じゃあ、ということで、結ってもらうことにしました。
ここでぼったくりにあいます。
1元で髪を結ってあげるというのは嘘で、紐を1つ使用するごとに1元という理屈らしく、あれよあれよという間に6つぐらい結われて6元を請求されました。
料金体系を説明しながら、手は結い続けているというのがタチ悪いですよね〜
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高山病
トゥルナン寺からホテルに向かうときから異変が起こり始めました。
旅行の同行者が嘔吐し始めたのです…
私もホテルに到着してから頭が割れそうなくらい痛くなってきます。
到着したときに調子こいていた自分が恥ずかしくなってきます….
こんな辛いんや…いつ治るんやこれ…
感覚としては自分がお菓子になった気分でした。
パンパンに膨らんだお菓子の写真を載せたのですが、まさにそんな感じで、
脳みそと眼球と血管が、気圧低いやん!飛び出すぞ!!😄って言っているのが聞こえてきました。
ホテルで会ったチベット旅行ガチ勢の方から、「高山病ね、しばらく経てば治るっしょ!」というありがたいアドバイス(?)をいただいたのですが、
一晩寝ても治らず、高山病で1日半ダウンしていました…
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ポタラ宮殿(世界遺産)
高山病が治って、ポタラ宮殿に行きました!
ポタラ宮殿もチベット仏教の聖地で世界遺産に登録されています。
どんなに写真を撮るのが下手な人でも、どんな角度から撮っても美しく撮れてしまうのが本当にすごいですね!
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見えにくいかもしれないですが、ポタラ宮殿の上に中国国旗が立てられているのがみえると思います。
ポタラ宮殿の現地ガイドに、他のツアー客が、中国に統治されているチベットの状況をどう思うか?と質問したところ(すごい勇気ある)、それはちょっと…と言われたので、その話はタブーとされていることがわかります。
ポタラ宮殿の内部には、ダライ・ラマ(チベット仏教の一番偉い人)の手形や、数えきれないほどの大きな仏像が並んでいました。
その中でも、一番奥まったところに聖なる石が置いてあり、その石に向かって多くの信者が五体投地をしていました。
観光客が気軽に写真を撮れる雰囲気ではなく、
宗教や神を信じていない私でも、その石に何かが宿っているのではないか、
そう思わせるくらい信者の信仰心には迫力がありました。
ちなみに、ポタラ宮殿で日本からのツアー客とすれ違い、少し嬉しくなりました。
デプン寺(ラサ三大寺院)
少しラサから離れたところにあるデプン寺にも行ってまいりました!
チベット仏教といえば回すだけでお経を唱えたことになるマニ車があり、それがたくさん置いてありました。
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デプン寺のトイレ
郊外に来るともはやトイレの概念がなくなっていました。
女性と男性でかろうじて分かれていましたが、
扉はなく、紙もなく、ただただそこらへんを流れている用水路の上で用を足すという感じでした。
ところで、女性用のトイレに平然と消えていったあのおじさんは一体なんだったんだろう…
雪山にも行ってみたよ
現地のバスツアーに参加して、雪山の方にも行ってみました。
最高で5560mのところまで行きました。
周りの友達みんな5560m地点まで行ったことないだろと思うと謎の優越感が生まれてきますね
私は標高5560mまで行ったことあるんだぞ、えっへん(バスに乗っただけだけれど)
昔ここでインド軍と中国軍の衝突が起きて、多くの方が亡くなったというお話を聞きました。
こんな高いところで戦っていたのか…という思いになりました。
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次にヤムドゥク湖にも行きました。チベット語で「白鳥の湖」という意味で、チベット三大聖湖と称されています。
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雪山のトイレ事情
トイレに入った瞬間に呼吸できないくらいの異臭が鼻に入り込んできました。
これまでのトイレは全部まだマシな方だったんだなと感じました。
汚物を捨てる人がいないのか、数年分蓄積された使用済みの生理用品・使用済みの紙がそこらへんに散らばっていました。
景色がとても綺麗だっただけに、とても残念でした…
ぼったくりの状況について
トゥルナン寺での教訓を踏まえて、現地の方には関わらないようにしました。
チベタン・マスティフと呼ばれる人くらいの大きさがあるチベットの犬がいて、写真を撮るとお金を請求されるという話をガイドさんから聞いたので、写真を撮りたい!モフりたい!という思いを頑張って押さえつけました
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また、5560mでもブルーシートを敷いて露店を開いているチベット民族の方がいて、みていて風で飛ばされないかハラハラしていました。
町の様子
意外と栄えている
想像しているよりも栄えているという印象でした。
ケンタッキーもあり、鬼リピしました。
日産の車も売られていて、やるじゃん日産!ってなりました。
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町の中心部にはショッピングモールがあり、そこで熊本豚骨ラーメンを見つけて感動しました😹
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言語について
チベット語を話す方が多いです。
観光業に携わる方は中国語も話せます。
時差について
中国はタイムゾーンが一つなので、
朝9時くらいに太陽が登り始め、夜7時くらいまでまだ明るいという不思議な感じでした。
写真
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旅の感想
この旅を通じて人生観が変わりました。
チベットに行き、チベットで心の底からチベット仏教を信じている方たちと触れ合ったことで、知らなかった世界を知ることができました。
一方で、特に強く印象に残っているのは貧困・衛生・安全面です。
郊外に行けば行くほど、私たち日本で暮らす人が信じられないほど劣悪な環境
で暮らしている方たちがいらっしゃっいました。
現地で暮らす人がより快適に安全に住める社会を作っていきたいな、そう思いました。
お読みいただきありがとうございました!