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『2024 全日本フィギュア』の舞台裏で起こっていたこと
1月12日のBSフジ「フィギュアスケートTV」で全日本フィギュアの特集をしていました。録画しておいて良かった!もう何度も見返しています。特に女子選手のコーナーが見応えありました。
印象的なシーンがたくさんありました。
グリーンルームで暫定1位から3位の3選手、住吉・松生・渡辺選手が演技中の青木選手を祈るように見つめ、最高のリカバリージャンプに歓声を上げている姿。
オリンピックで共に戦った坂本選手と樋口選手が、表彰台を決めて悲鳴のような声を上げて抱き合い、喜びを爆発させている姿。そして、サルコウジャンプのミスで表彰台を逃して涙し、村元コーチに慰められながらその横を通りすぎる千葉選手。そこからちょっと離れたところで、陰に隠れながら笑顔で先輩二人に遠慮がちな拍手を送る島田選手(一番大人?ふふっ)。
グリーンルームでミスに落ち込む千葉選手にそっと寄り添い、千葉選手の手を握り励ます松生選手。
「辞めないで。」と泣きじゃくりながら青木選手に訴える中井選手。そんな彼女をお母さんのようになだめる青木選手。その中井選手は、ショートでミスをして、浅田選手のあのソチ大会のフリーを繰り返し見てフリーに挑んだといいます。浅田真央さんのソチのフリーは、これからもたくさんの選手たちを勇気づけるのでしょう。
そして、同門の壷井選手の世界選手権派遣に涙を流して喜ぶ坂本選手の姿。彼の頑張りを近くで見ていたからでしょうね。ショートの14位からのジャンプアップ。うれしいですよね。ひょっとしたら本人以上かも。
バックステージの様子など本来なら知らなくてもよいことなのかもしれませんが、まさしく悲喜こもごもの場面を見させてもらうことができました。
フィギュア界隈でフィギュアスケートやその選手に対して「沼」だとか「推し」だとか言い出したころから、フィギュアスケートファンの雰囲気が変わったようにも感じていました。
しかし、コーチが同じとか出身が同じとか、そんな理由だけではなく、選手たちがお互いにリスペクトし合っていて、それぞれがノーミスの演技することを目標に日々鍛錬をしているのだということが伝わってきました。だからこそ、素直に応援しあえるのだと。それぞれのファン同士の諍いなど、ばかばかしく思えます。
そして、何人もの選手たちを悲しませたサルコウ君は、体育館裏に呼び出されてボコボコにされたようです。(フィギュアスケートファンの心の中でですが、)
今後は、選手たちの力になってあげて欲しいジャンプです。
「煽りVTRを流すなら、もっとほかの選手の演技を見せろ。」とか「エキシビションの友野くんをカットするなんて何事!」とか、いろいろ思う所もあるでしょうが、時々、こんな番組を作ってくれるからありがたいなって思うのです。
月1とはいえ、全国ネットで定期的に放送されるフィギュアスケートに特化した番組なんてこれくらいです。全日本以外にも、日本国内で開催されている様々な大会の様子を伝えてくれる良番組だと思うのです。