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藤井風とVaundyのライブ

 2人のライブを同時期に観ました。藤井風横浜スタジアムの無料の配信で、VaundyはWOWOWでLondonのね。

 藤井風のライブでビックリしたことがありました。ピアノが観客からなんの段差も囲いもなく置かれていて、そこを観客がぐるっと丸く囲んでいて、その真ん中で歌っていた場面。「えーっ、マジか!」と思いました。今の世の中いろんな人がいるのに、生配信でこれができる事に驚きです。若干1名、移動中の彼に触ろうとしていた人がいましたが、冷静になって、きっと猛省していることと思います
 あの場にいる人たちを本当に信頼しているんですね。たった一人で同じ場所から配信した3年前を思い出しながら観ていました。
 旅路のアレンジは、ワクワクしました。バンド小僧みたいで、こんな歌い方するんだと。昭和と令和の名曲を数々カバーしてその作品をリスペクトしながら自分なりのアレンジを加えて歌っている姿をYouTubeで観てきた者としては。
 最近のSNSでの「風民」とか「ビジュ最高」とか「神々しい」とかの感想には、私としては「お、おぅ・・・。」という感じが否めなかったのですが、そう感じる人もいるんだなぁってところです。

 Vaundyは、リズムのノリが気持ちいいです。全て計算づくで作品を作っているというような言い方をしていましたが、彼の中から出てくるものがあってこそ。その上での計算もしくは試行錯誤の事なのではと思います。

2人に共通すること
 まず、声が倍音っぽい声で歌がうまいこと。
 そして、昭和や平成の音楽の風味があること。理由は、アレンジなんでしょうかね。

 私が10代から30代にかけてよく聞いていたアーティストは、柳ジョージ・中島みゆき・大瀧詠一・山下達郎・小田和正・浜田省吾・サザンオールスターズ・ケン田村・増田俊郎・門あさ美・スターダスト☆レビュー・ゴスペラーズ・玉置浩二・大江千里・KAN・竹内まりや・ユーミン・THE BLUE HEARTS・Original Love・・・・・・あぁ、キリがない。
 もちろん洋楽もチョコチョコと。まさしく群雄割拠の音楽界。別に戦っているわけではないケド。
 2人の音楽は、こういったアーティストの曲を聴いてきた、今も聞いている身にも響くものがあるのです。この時代の曲に似ているとかパクっているというのではなく、2人の中の心の中、『答えは心の奥の方、心のずっと奥の方』にあの時代のアーティストたちのエッセンスがあるのかなぁ。

 このコード進行は気持ちがいいとか、ここで転調がカッコいいとか、Aメロ→Bメロ→サビの後にもう一個特別なメロディーをつけるとか、コードの工夫とか。いろいろなミュージシャンたちが発見、発明してきたものが、今のミュージシャンたちの脳の奥底にインプットされているのかもしれません。

 そして、なにより、どちらのライブにもTAIKINGがサポートメンバーで参加していたことがただただ嬉しかった。藤井風の時は、楽しそうに一緒に口ずさみながら演奏していました。Vaundyの時は、会場の荘厳な雰囲気の中で一つ一つの音を大切に弾いているように見えました。
 セットリストのカラーの違いとか観客のある無しとか影響していたのでしょうかね。
 Suchmosも好きよ。今は活動休止中だし。悲しいこともあったようだけど、あんなカッコいい音楽をまた、聴きたいな。


*名前をいっぱい出してしまったので、敬称略しています。


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