科学史に学ぶ科学探求の方法論
はじめに 研究(特に実験)を行っていると、短期間かつ少ない試行回数で予想通りの結果が得られることは極めて稀で、大抵は予想外の現象を観測した際に、実験操作のミスや誤差要因の特定・補正に解決策を見出してしまうかと思います。それでも成果に結びつかない試行錯誤の期間が長く続くと、「自分には研究のセンスがない」と負の烙印を押してしまうなんてこともあります。
しかし、科学哲学や科学史にまつわる著書を読んでみると、これまでに科学探求の方法論として確立されてきた基礎概念が存在することを知り