アートな旅 〜パリ編④🇫🇷〜
先日パリで素晴らしい出会いがあった。
以前投稿したメンズリングのコレクション展『メンズ リング イヴ・ガストゥ コレクション』から続くお話となるのだが…
私が指輪の歴史に興味を持つきっかけとなった、Yves Gastou(イヴ・ガストゥ)コレクション。
ふと先日、パリにギャラリーがあることを思い出したので、行ってみることにした。
しかし生憎、日曜日と月曜日は定休日で2日とも中に入ることすらできなかった。
2日も縁がないと、いつもならで諦めてると思うのだが、翌日偶然3回目のチャンス?というか、ギャラリーの近くまで来る用事ができたので、3度目の正直と思い再度足を運んでみた。
すると今度こそ鍵が空いて、中に入ることが出来た。
ギャラリーは静かで誰もいないかのように思われたが、奥から1人の男性が出てきた。
イヴ・ガストゥ氏の全ての意志を受け継いだ息子であるヴィクトール・ガストゥ氏ご本人だった。
私は拙い英語で、今日ここに来るに至るまでの経緯を、少々興奮気味にヴィクトール氏に話した。
するととても喜んでくれて、奥の部屋から大きな指輪を持ってきて見せてくれた。
以前penの記事で見た指輪の本物たちが目の前に!
興奮しながら指輪を見つめる私に、ヴィクトール氏は「このバイカーズリングの裏に、なぜ蜘蛛の糸がデザインされているかわかるかい?」と私に問いかけた。
私がわからないと答えると、
彼曰く、バイカーは酒場でよく肘をついて酒を飲むので、肘に蜘蛛の糸がつく。そのためライダースジャケットや、ライダーのタトゥー(肘)には蜘蛛の巣がデザインされることが多いとのことだった。
指輪に限らずだが、物の歴史や意味を知ると、ますます愛着が湧くから不思議だ。
やはり物の価値とは、その人と結びつく物語の価値でもあるんだろうな。
何より突然アポ無しでやってきた見ず知らずの日本人を、温かく迎えてくれたヴィクトール氏に心から感謝したいと思う。
3度もめげずに訪ねてみて本当によかった。
ということで本日は以上となります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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