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0915「とりあえずアフリカ行け」

ここのところ投稿ができなかったのは、単純に何か書いてる余裕が無かったからだ。前回・前々回に書いたように、私はアフリカのタンザニアに向かっていた。そしてタンザニアに到着してからは、もうずっとカオスとしか言いようのない状態だった。しかし、カオスと言ってもそれは今の自分がとても必要としている混沌と撹拌(かくはん)だったと思う。

いまこの文章を、今度は帰りの飛行機の上で書いているが、振り返ってみると、恐らくこの旅は自分が生きていくにおいて何らかのターニングポイントになったのは間違いないだろうなと思う。

詳細は書けないのだけれど、この1年位の私はまあまあ困った状態にあって、あまり今まで経験したことがないような疲れや脱力から逃れることができなかったし、下記に書いたように「混濁」という言葉が しっくりくるような状態が続いていた。

ここにも書いたように、この1年、日本での生活と仕事が中心になったのも恐らくかなり影響していて、正直、日本で生活して仕事することと自分との相性の悪さは目を逸らすことができない事実な気もする。

BASSDRUMを始めてからはあんまりないのだけど、たとえば自分が所属している会社の退職希望者とか、退職希望じゃなくっても考え込んで辛くなっちゃった人とか、いろんな人の相談を受けてきた。中間管理職だったり経営者だったりするとそういうのはある。

で、そういう相談を受けるたびに、私は恐らく毎回のように、「とりあえずインド行け」と伝えてきた。なんでいつもそんなふうに思うのかというと、悩んでいる多くの人たちは、多くの場合「対流が足りてない」ように思うからだ。もっと強く、頭の中や身体をかきまぜるような刺激に触れると、きっと自分の中に流れができて、何に悩んでいたのか忘れてしまったりするだろう。

だもんで、北方謙三の「とりあえず○ー○行け」ではないが、「とりあえずインド行け」と伝えてきた。

で、思えば今の私にも対流が足りていなかったのだ。どんづまりでボーッとしていた自分に必要だったのは、インドにでも行って自分の中をかき混ぜることだったのだ。

そして私はインドではなく、アフリカはタンザニアに(一応仕事ということで)行ったのだが、すっかりかき混ざりすぎるほどにかき混ざったように感じている。

というわけで、タンザニアについて書きたいことがいっぱいある。一方で大相撲九月場所の最中なので相撲について書きたくなったり、こないだ行ったMaker Faireのことを書きたかったりいろいろあるので寄り道しながらになるが、わりとここから先、タンザニアの話を連続して書くんだろうと思う。このカオスと撹拌を共有したいけれど、なかなか難しい気もする。