2020年3月|散らかった部屋で散らかった話をするね、あの場所へ帰れるように|亜久津歩
(亜久津歩 Facebookより)
……というような日常です、こんばんは。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。わが家は基本的にこもっており、キッズのジャンプで床が抜けそうです。
「2020年3月」をテーマとしたQaiのnoteの締めが近づくも、何を書いても肯定できずにいる。シンプルに今を記録しようとスマホを開くと、LINEでデマのコピペが届いた。次いで訂正と謝罪。体を冷やすなお湯を飲めと言われ、差別的な内容でないだけよかったと伝えて流す。
薄ら寒くなり指が止まる。わたしが今ここから見ている(と思っている)これらは「事実」だろうか。思い込みではないか、冷静さを欠いていないか、理解が及んでいない気もする……というのは建前で、強い言葉を使って「事後」に叩かれるのがこわいのでは? あまりにも「最中」なのだ今は、とかなんとかも背後が騒がしく思考がまとまらない。こういう社会を、現実を生きているのだ。わたしもこどもたちも。
たのしい話をしてみようか。実はけっこうある。不謹慎やら自粛やら得体の知れない同調圧力とは目を合わせずに、どんなときにもたのしみを見つけるのは得意な方だと思う。ただし「〈そんなこと〉より……」「私の周りには目くじら立てている人はいないよ^^」と冷笑マウントをやりたいのではない、今やこれからのために怒り抗う人や行動は尊いものだ。
一つだけ挙げてみる。わたしがここのところいちばん楽しんでいるのはバスケットボールだ。今月は体育館の利用も限られ、プレイできなくて悲しい。動かない体を鍛えたり受け入れたりしながら、仕事の合間を縫って集う本名も職業もわからない仲間とボールを追いかけるのは、純粋に愉快である。
早くまた体育館へ行きたい、みんなの顔を見たいと思う。思うとき、こういう気持ちのまま二度と戻れなかった人たちが不意に過ぎる。三月だからかもしれない。
一日も一刻も早く、終息を迎えられますように。こどもたちが自由に出かけられますように。仕事が戻りますように。今の「非常事態」が、〈非常〉のままでありますように。
さあ、お風呂に入って寝るよ。
明日も元気に遊ぼうね。
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