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入院、手術、術後

【入院、手術、術後のすごしかた】

2024.4.2入院。

わたしは大きめの病気にかかったことがほぼなく入院も初体験。それをこんな大病のがんで経験するとは思ってもみなかったことだった。

当日は母に付き添ってもらってキャリーケースとリュックという大荷物で病院へ。


看護師さんはたくさんいたけれど主担当の看護師さんがとても誠実なお仕事ぶりの方でその方のことがすごく好きだった。

入院は午前中に手続きが終わり、お昼ご飯はさっそく病室でたべた。想像よりも遥かに味付けも美味しく品数豊富で食事が入院中の楽しみになっていった。

ちなみに部屋は4人部屋の窓側ベッド。天気がよいと窓からの景色がたのしめてよかった。


2024.4.4手術。

朝8時45分に手術予定といわれ、母にも早朝から来てもらい手術室へ。全身麻酔のもと、11時台に手術を終え、病棟へ送っていただく。

麻酔のチューブの挿管で粘膜を傷つけているらしく、喉の痛みとたんのからむ咳が1週間以上つづいた。

手術後は酸素を運ぶマスクが段階的に鼻の穴に差すタイプのものにかわり、途中でそれもなくなって通常の自身での呼吸ができるようになった。尿道カテーテルは一晩入れられ翌日にとった。術後の血栓予防のマッサージ機を一晩足に装着された。


術後は1週間、皮膚切除し皮膚移植をしている箇所は分厚いガーゼで固定し濡らしたりしないで三角巾で24時間寝ているときも吊るよう指示があった。

片手生活も1週間過ぎた頃、はじめてガーゼをはずして患部をみたがまず腕が三角巾の影響で縮こまり肩をあげることも一苦労。脇の下を開くのも怖くていたい。そして見せてもらった患部はかなり深い穴状でまだ生肉状態。想像よりもレアな生肉状態。びっくりした。自分の体がこんなに変わっていることに驚いた。

そして入院期間何より苦しんだのは創部洗浄(患部のシャワー洗浄)。

穴が深すぎてシャワーの水圧を弱くしても痛いし全体を綺麗に洗い流すことが難しい。そもそも術後の体力低下がすさまじく初回はシャワーに1時間かかった。疲れるので椅子に座ってやったがそれでも疲弊して山登りしたあとかのような疲れ方だった。ヨロヨロと歩いて自分の病室まで戻りながら「日常生活に戻るのってめちゃくちゃ大変じゃないか、今の自分にはハードルが高すぎる」と心からおもう。

たまたま腫瘍精神科の先生のカウンセリングが直後にあり、話を聞いていただきながら40分ほど涙が止まらなく、泣くわたしを優しく、あたたかく、冷静なご助言と励ましをいただく。心に添え木を何本ももらってどうにか心を立て直す。

この日から退院日まで毎日徹底的に患部の洗浄の練習をした。慣れなくても痛くてもこれができなければ退院してから困るのは自分。日進月歩でどうにかできるようになった。

患部は、脇の下から背中の筋肉の一部まで切除しているため穴が深いとのことだった。


2週間と1日の入院期間で、病院内で女の子の友達を3名作ることができた。同じ病棟の2人と違うフロアの1人。それぞれ違うがん患者だが、背負うものがある者同士、色んな感情を越えてきている者同士すぐに意気投合。連絡先も交換して今後も仲良くしていきたいなと思える素敵な出会いだった。

この時期、友達の勧めてくれたライオンのおやつという本は本当に出会えてよかった一冊だった。余命宣告をされた30代の女性が主人公でホスピスで生と死に向き合い温かなものを得るストーリーで、気づきと共感の深い一冊だった。


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