「週4時間」だけ働く。 ゴキゲンLIFESHIFT 34 経済的自立 百歳百冊
今後のアーリーリタイア生活に指針になるかもと参考書を探しており、今週は図書館で借りたティモシー・フェリスの「週4時間」だけ働く。The 4-Hour Workweek」を読んだ。
本のテーマは「9時ー5時労働からおさらばして、世界中の好きな場所に住み、ニューリッチになろう」である。
この本で規定されている「NR:ニューリッチ」とは、「奴隷→貯金→リタイアの先送り人生プラン」を捨て、その代わり「時間」と「移動性」というライフスタイルデザイン手法を手に入れた人」としている。
NRになり、今をぜいたくに人生を送るためには、「LD:ライフスタイルデザイン」が重要だとする。
ライフデザインスタイル手法とは、従来のキャリアをいくつも積み重ねる人生プランに取って代わる生き方で、この世界の既成概念と「D・E・A・L Making(交渉)」をして、勝ち取る必要がある、という主張だ。
そのためには良きDeal Maker(交渉人)になるのだ。現実にはいつでも交渉の余地があるのだから。
ニューリッチになるための「D・E・A・L」Makingとは、4文字のアナグラムになっている。
「D」Definition:定義。
間違った常識を覆し、新しい競争に備えてルールと目標を導入する。
「E」Elimination:捨てる。
8:2の「パレートの法則」に基づき、12時間労働の日々を4時間労働に変える。
そのためには「大事でないことは無視する」。
「A」Automation:自動化。
次の人生を贅沢にしてくれるのは「収入」だ。キャッシュフローをオートパイロット化し、積極的にアウトソーシングを活用する。
「L」Liberation:解放。
贅沢なNRのために「リモートワークの可動性」を獲得し、ミニリタイアメントを実行する
上記の「D・E・A・L(交渉)」の結果、NRは現代的な意味で「起業家」に変貌していく。
それはヒト・モノ・カネなどの経営資源を生産性の高い分野にシフトさせる人物になるということだ。
そのためには「前提を覆せ!ルールを変えろ!」
NRはルールブックはよく読むが、それはルールの抜け道を探すために読むのだ。
「週4時間」だけ働く。」の完全版が2011年に発行されており、リンダグラットンの「WORK SHIFT」に1年先立つ。
この時期、バブルなスタートアップ起業家とは別のカッコよさがアメリカでも求められ始めた頃と推察され、現在のアーリーリタイア、BOBOSの先駆けのような提案がなされている。現在の日本でのアーリーリタイアの先駆けとしても読み込むことができる。
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