なんとなく違うを大切にする
どーも!黒田祐加です。元アスリート、現在はテニスコーチや大会を作る仕事をしています。「あやふやではっきりしていない事柄でも実は大切にすると成長が加速できるよ。」というお話。
昨日、小学5年生の女の子がラケットを選ぶのに悩んでいるので相談にのってほしいとのことで話を聞きました。彼女はボールが飛びすぎてしまうから、もう少しコートに入るようなラケットを選択したいようでした。
ラケット選びとは、なんとなくこれがいいっ!というものの典型です。違いに敏感になる必要があります。それは本人以外には感じることはできません。このなんとなく・・・良いとか、なんとなく・・・違うというような違和感を大切にすることはとても重要です。
脳には価値記憶をつかさどる役割がある
人間の脳には前頭前皮質の前側にvmPECという脳部位がある。ここは価値記憶をつかさどる役割を担う。人はさまざまな行動を繰り返し、成功体験や失敗体験を積み重ねることで、善悪の判断や最善の策などの判断を自分の価値に照らして瞬時に行えるようになっている。脳は自分がやろうとしていることに対して「自分が大切にしていること」と合っているのか、「やってきたこと」と一致しているのかをモニタリングする。これが不一致になると、ACC が活性化して違和感を誘発してくれる。 引用 ブレイブドレイン/青砥瑞人著
このことから、やはり違和感とされる、なんとなく・・・という事柄は大切にしなければいけない。言語化するのが難しいだけであって、脳が反応する情報を見落としてしまうと、成長の機会を減らしてしまうことになります。
小学5年生の女の子には「違いが感じると思うから、いろいろなラケットを試し打ちして、またその感想を教えて」と伝えました。彼女にとってこれはラケット選びだけでなく、違和感を見つける大事なトレーニングになると思います。
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