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思い出のアルバム

地域の居場所でハーモニカレッスンを受けている。レッスンを受けられている方たちは地域のお年を召された方たち。ハーモニカの講師は、私の高校時代の友人で、日本のハーモニカ界のトッププレイヤー。

その彼とは昔、ウガンダとカンボジアにハーモニカを届けて教える活動をしていた。ハモニカサンタと言って、私も一緒について行って写真やビデオの撮影をした。東日本大震災の前の話。

今回の課題曲は「おもいでのアルバム」で、幼稚園や保育園の卒園の時に歌われる曲。この曲は、レッスンをしている居場所近くのお寺の御住職が昔作曲された。私はこの歌を卒園の時に歌った記憶はないけれど、昔から何故か知っていた。

東日本大震災の時に、そのお寺がある地域の小学校のPTA会長をしていた。大震災直後の卒業式では祝辞の代わりに下手くそなハーモニカでこの曲を吹いた。祝辞を述べる来賓は、誰もが大震災の話しだろうと思い、敢えて大震災の話しはしなかった。
卒業生達のびっくりした顔とエアー拍手が忘れられない…卒業式は拍手禁止だったらしい。

それから四年後に私はくも膜下出血で倒れ、高次脳機能障害と呼ばれる障害を負ってしまった。
その障害の症状は多岐に渡っていて、私の場合は記憶障害が強く出てしまたったが、ゆっくりと回復している。

回復の中で、昔したことを何らかの形で続けることをリハビリに取り入れることが大切だと考えるようになり、いろいろ模索した。

その中にハーモニカを吹くこともあり、いろんな人を巻き込んで演奏をみんなで楽しんでいる。

12月にはその彼のクリスマスライブを行い、その時に皆んなで「おもいでのアルバム」をハーモニカで吹く。

未来の自分のためにてぎることとしては、好きだったことや得意だったこと、やってきた事を続けることが大切だと伝えたい。

#未来のためにできること  

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