フリーランスエンジニアが時間単価1万円をもらうには
「フリーランスエンジニアが時間単価1万円貰うのはとても難しそう。」という印象をみなさんもってるようなので、どういうスキルがあれば1万円の時給がもらえるかまとめてみました。あくまで私の肌感覚なので、全然違う!とかあれば、ぜひ教えてください。
バックエンドエンジニアなら…
バックエンドなら言語はなんでもいいのですが、SQLをORM経由で叩いて、jsonに変換する仕事が7割から8割を占めます。
残りの2割は認証や認可、課金、経理処理、在庫管理、監査ログなど複雑なロジックが絡む部分があります。
約8割の簡単な仕事は単価の低い人間に任せて、自分は重要な部分を担います。
そして、重要な部分を他人が参照する時に簡単に扱えるようにコーディングルールや設計方針を制定します。
この2割の部分を抑えることで、ほとんどのを占める8割の簡単な要件は経験1年から3年程度のエンジニアがDBからjsonを返すだけの仕事に徹することができるのです。
ちなみに、この部分で設計がどうとかDDDがという話はコスパが悪いのでしてはいけません。よくTwitterで設計の論争になっていますが、そう言ったことに悩む必要のないくらいのスキルは必要ですので、頑張ってください。
フロントエンドエンジニアなら…
フロントエンドも7〜8割の仕事はjson色付け職人です。
バックエンドのAPIをコールしていい感じに見た目を作るのが仕事です。
フロントエンドも残りの2割程度にめんどくさい仕事があります。
認証認可周りもそうですが、webpackやtsconfig、linter、VS Code remote container、Storybookの準備などの設定やライブラリ選定などです。
自分の趣味に左右されずに一般的なフロントエンジニアを調達してきて、明日からコードが書ける環境を整理しましょう。
Storybookに止まらず、少し難しめのUIは実装例を置いておくなどするのも良いかもしれません。(わかる人にはわかると思うのですが、この辺は引き出しの問題です)
まとめ
エンジニアを金で殴れば事業が進められるような足回りを整えられるエンジニアは時間単価1万円をもらうことができるはずです。これは事業を規模の経済を効かせられるようにできる投資だからです。
今回挙げたスキルは逆に範囲の経済性が高いスキルといえます。一つのサービスでは一度しか使えませんが、複数サービスを担当する可能性が高いフリーランスエンジニアにとっては範囲の経済性が高いスキルを磨くべきとも言えるでしょう。
正直、この程度ならメガベンチャーの普通レベルのエンジニアであれば楽勝の仕事です。
しかし、メガベンチャーもこの程度のスキルの人を探すのに非常に困っています。
実際の現場の負債と付き合いながら、これを粘り強くやるのが、意外と大変だったりします。フリーランスをやるにも根気強くやる必要があります。同じですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?