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「ストレッチ目標しか勝たん」に異を唱えたい


2022年も終わりに近づいてきてますね。

私は毎年この時期になると、1年間の目標の棚卸をしつつ来年度の目標を立てます。

「目標を立てる」ということに対する捉え方は様々で、ここは人によって違いが出るところだと思いますが、

「目標を立てることで、それが頑張るモチベーションになる」

という人もいれば、

「目標を立てない方が性に合っている」

という方もいるかと思います。


これはもちろん、どちらが正しいとかではないのですが、
今回は「私は目標を立てる派です」という人に向けて、

「どうすればより良い目標を立てることができるか

について私見を述べてみたいと思います。



<ストレッチ目標は本当に有効か?>

目標設定をするときは「ストレッチ目標を立てろ」と言われることが多いかと思います。

つまり「背伸びしてようやく手が届くようなラインを目標として設定せよ」ということであり、簡単に達成できすぎてもダメだし、難しすぎてもダメということですね。


私も例に漏れずこれまではこのストレッチ目標の考え方を踏襲してきたわけですが、最近になって「ストレッチ目標は万能ではない」と思い始めてきました。


前述したように「そもそも目標を立てるか否か」に関しては、
個人によって考え方の違いや相性の良し悪しがあることは明らかだと思います。(ある特定の状況においては、いずれかに優位性があるという場合もあるとは思いますが、、)


ですが、いざ目標を立てるとなった場合に「ストレッチ目標を立てるべき」というのは共通認識というか、「それが正解」「絶対そうすべき」みたいな雰囲気があるように感じます。

俗に言う「ストレッチ目標しか勝たん説」ですね。


けど実際のところは、ストレッチ目標が合う人もいれば、そうじゃない人もいるはずです。

私自身、ストレッチ目標よりも、より自分に合ったやり方があることに気づいた一人ですし、ここについてはそれぞれで大いに個人差があるんじゃないかと思うようになりました。



<自分だけの”丁度いいライン”を見定める>

ストレッチ目標は「達成可能性」という軸で見たときに、「やや達成困難」くらいのラインにピン止めしたものです。

そもそも目標における達成可能性ラインには他にも、「超簡単」「普通にやってればいける」「明らかに無理がある」みたいなラインも存在するわけです。

このラインの中で、
「みなさん!目標設定は『やや達成困難』のラインにしましょう!」
と声高らかに言われているのが「ストレッチ目標しか勝たん説」ですね。


では私自身はどうかと言うと、
「それはさすがに厳しいんじゃない?」というラインで目標設定するのが、意外と性に合っていると気づきました。


ちなみに私は年次での目標に加え、四半期、1ヶ月、1週間、1日ごとにも目標を設定します。

私の場合は、例えば1週間の目標設定において「これはさすがに厳しいかな」くらいのラインで設定しておくと、「これ達成できたらめちゃすごいやん」となんだか気持ちが燃えてくるわけです。

人数が10人しかいない弱小高校の野球部が、第一シードの強豪校と闘うときのような気持ちでしょうか。「負けて元々。勝ったらヒーロー。」こういった状況で自分がいつも以上に燃えるタイプなんですね。


つまり結果的に「ストレッチのラインで設定してきちんと達成する」よりも、たとえ未達に終わったとしても、「ストレッチを大きく上回るラインを設定して挑戦する」方が一番パフォーマンスが高い(結果的にたくさんのことができる)という場合が多いのです。

そして別に、未達で終わったことでモチベーションが下がるとか自己嫌悪に陥るとか、そういったこともないので、私自身はこの「それはさすがに厳しいんじゃない?」という高いラインでの目標設定が自分に最もマッチしてるわけです。


逆に「わりかし簡単」というラインで設定しておいて、それをクリアすることでモチベーションが上がり、追加でまた目標を設定して、またそれをクリアして、、というサイクルでやっていく方がパフォーマンスが高いという人もいるでしょう。

このあたりは本当に個人差があると思いますし、
また期間や状況など色んな要素ごとに変わる場合もあると思います。

このように、目標設定においては「ストレッチ目標しか勝たん説」に縛られるのではなく、自分自身の感情の動きや特性も踏まえて、「自分だけの"丁度いい"ライン」を見定めていくのが良いのではないかと思います。



<おわりに>

ちなみに私の来年の目標の一つに「親知らずを抜く」というものがあります。
もうすでに憂鬱。下の歯、真横に寝そべってるし。



<おまけ>

過去の投稿で、1年の目標を立てるときの「より"リアル"な目標を立てるための考え方」について記載していますので、良かったらご覧ください。

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